ファンサイト通信

2021年04月22日第906号『散歩の効用』

【京急富岡駅付近】

今日明日にも、東京・大阪などで三度目の緊急事態宣言が発令されようとしている。
昨年から続くこの流れは、まだまだしばらく時間がかりそうだ。

役員の大輔からの提案があり、昨年4月には神田のオフィスを引き払い、ほぼリモートでお客様との会議やリモートでの制作進行に移行した。
あれから1年が経ち、このスタイルの仕事と生活にも慣れた。

自宅での仕事と日々の生活は、かなり規則正しい。
朝5時ころ起き、手始めにお茶を淹れ始動の準備をする。
その後掃除、そしてストレッチをしてから仕事に取り掛かる。
こうして、昼前には一旦業務を終える。
昼食後、Zoom会議やお客様との約束もなく雨模様でなければ、妻と散歩に出かける。
散歩といってもそんな大げさなものではなく、自宅から半径4,5キロほど範囲である。

じゅん散歩やブラタモリといった洒落た都会の裏路地散策的なものでも、地層や地形のうんちくを語るようなものでもない。
ただ、1,2時間ぶらぶらしているだけのことである。
なにしろ、横浜市の南寄りに位置する各駅停車でしか停まらない小さな街。
商店街も閑散としているし、名物や名所といったものが考える限り無いに等しい。
この街に移り住んでから、妻も僕もそう思っていた。
東京で仕事をしていたころ、帰りが遅くなることも多くどこに何があるかもわからないし、そもそも興味もなかった。
当然のことだが、街の様子を知る由も無い。

ところが、散歩をしながらつぶさに見てみると以外とあるのだ。

例えば、山形牛にこだわった精肉店。
ここの自家製コンビーフが抜群に美味いし、コロッケから串カツまで惣菜もなかなかだ。
さらに、裏路地にあるカウンターのみの小さな居酒屋と思っていたところが、聞けばここのラーメンを目当てにわざわざ訪れる常連客がいるほど店だという。
試しに食べてみると、なるほどと合点した。
さらにさらに、大福もちで横浜の甘味大賞コンペで一等賞を受賞した和菓子屋。
曜日限定で三浦の美味いマグロを販売している専門店。
自分で足を運び地方の蔵元から仕入れている酒屋。
原材料にこだわって作るパン屋。

目を凝らすと、こだわりをもって頑張っているお店が幾つもある。
買い物ついでに店主と会話が弾み、期せずしておまけしてもらうこともある。
これもまた、楽しみの1つである。

こうした店のどれも、東京で探せばもっと凄いところがあるのかもしれないが、それぞれがそこにある場所で咲いている花のように小さくとも可憐に見える。

当分、緊急事態宣言で遠くへ行くことも儘ならない。
だとすれば、近くにはあるけれど、これまで行ったことのない場所やお店はまだまだあるはず。
木々の新緑と色とりどりに花咲く季節。
この連休中、妻とぶらぶらしながらわが街の魅力を発見したいと思う。

――――――――――
お知らせです。
コロナの変異種も発生し、「緊急事態宣言」が発令され、先行きが見えないままGWに突入しますが、ファンサイト通信も4月30日(金)5月7日(金)の2回、お休みさせていただきます。
次号開始は、5月14日(金)からの配信予定です。
引き続きご高覧のほど、よろしくお願いします。

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執筆者

川村隆一

川村 隆一

ファンサイト有限会社
代表取締役

1952年1月生まれ。
日本大学芸術学部卒業。
日活株式会社、日本工学院専門学校映像デザイン美術科(現)グラフィックデザイン科専任教師、株式会社Cカンパニー、株式会社ナガセ等を経て、ファンサイト有限会社を設立。
資生堂・イオングループ・キリンビール・マツダ等の企業コミュニケーション/広報活動のためのディレクションとプランニングを手がけてきた。

【書籍】「企業ファンサイト入門」日刊工業新聞社刊 2006年
【賞】経団連海外広報センター最優秀デザイン賞(横浜銀行アニュアルレポート)

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