第888号『エンジェルナンバー』

【8のある造形】

ファンサイト通信も、回を数えて今回で888号。
888、この数そのものにはなんの意味もない。
887があり、889へと続くための通過点として888があるだけのことだ。

ただ、8が3つ重なったことは、単なる通過点としてだけではなく、これまでの振り返り点として立ち止まって見てみてもいいのかもしれない。
それは例えれば、登山家が8合目辺りで立ち止まり、眼下にこれまで来た道を確認し、これから目指す頂上を仰ぎ見る、そんな気分で。
あるいは、1を888回重ねてこれたことの意味を宇宙の不思議として・・・。

西洋の占いでは、古くから数字には意味があると信じられている。
この中で、8という数字のゾロ目をエンジェルナンバーと呼ぶのだそうだ。
特に、エンジェルナンバー888は宇宙からの完全なサポートが得られる縁起の良いサインだとも言われている。

縁起がいい時こそ、自省してみる。
気にかけている4つのポイントを記する。

・人間関係
表面的ではなく、深い絆で結ばれているか。

・お金
一喜一憂せず、扱えているか。

・仕事
自信を持ち、最高の行動をしているか。

・健康
過信せず、十分に楽しんでいるか。

20年前、「ファンサイト」という方法と考え方でマーケティングの道を切り開いてみたいと思い立ち起業した。
しかし、その野心とは裏腹に、資金も信用もない自分がどうやって信頼を獲得するかを必至で考えた。
そして決めたこと、それがこの「ファンサイト通信」を毎週配信することだった。

「ファンサイト通信」を始めた時、ほんの小さな志しのようなものを持っていた。
それは、誰もが出来る小さなことを、誰もが真似できないレベルまで実行すること。
そうすれば、1℃の水が熱量で100℃になり、水蒸気に変わり動力となって車輪を動かすように、何かが変化すると信じて。

自分の近況報告を、週1回書くことくらいなら出来るだろう。
そう思ってスタートした。
しかし、始めてみて直ぐに、これはとてつもなく浅はかな考えであったことに気がついた。
1号2号と書き進め、10号を過ぎたころにはもう何を書いていいのやら、まるで書ける気がしなくなっていた。
それでもなんとか藻掻き苦しみ、ウンウンと唸りながら書き続け、ここまでこれた。
それはひとえに、「ファンサイト通信」を受け取り、読んでくれる人がいたからこそである。
この幸運にあらためて感謝したい。

そして、これまでもこれからも、仕事や何かの集まりで出会い、名刺やアドレスを交換した方々に、日々の小さな出来事であったり、仕事での想いであったりを、僕からのメッセージとして送り続けていきたい。

僕の熱が何かに変化しはじめているか、そして関係を結ばせていただいた方々から信頼をいただけているのか。
今ほんの少し、その確信に触れられそうな気がしている。
これまで以上に出会いに感謝し、日々の小さな事柄を見逃さないようにし、「ファンサイト通信」を積み重ねていきたい。