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第572号『企業サイトの行方』

【想い出、テディベア】
【想い出、テディベア】

この1年余り、クライアントとして食品メーカー様とお付き合いをしている。
従来、BtoBのビジネスをしていたがBtoCへの道も拓くため、ファンサイトの
導入を決断してくれた。

サイト運営を通して、改めて確信できたことがある。

それは、商品という「モノ」そのものを売るのではなく、例えば「よき想い出」
や「おもてなし」、あるいは「健康」といった、文化やストーリーを語ることが、
なにより重要であることを。

このことは、特別目新しいことではない。
近年、成功している企業、例えばザッポス(ネット靴店)のCEOトニー・シェイ氏や、
同じくスターバックスのCEOハワード・シュルツ氏も、靴やコーヒーを売る企業では
なく、文化とストーリーを売る企業だと繰り返し述べている。
さらに、成功している企業に共通して言えることだが、CEOのイメージと企業の
ブランドイメージは面白いほどリンクしている。

例えば、ソフトバンクの孫正義氏、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、そしてFacebook
のマーク・ザッカーバーグ氏。
彼らはネットを自由に使いこなす世代の消費者、そして従業員に向け自社サイトや
ネットを通じて自社の方向性や自らの理念を理解してもらうよう語りかけている。
 
新しい時代の顧客を引きつけ、従業員にもしっかりと理解され、他社とは違ったブラ
ンドを築くためには、もはや良い製品を作り、オフィスで黙々と仕事をしているだけ
では成り立たなくなった。

いまや、企業のウェブサイトは、たんなる情報サイトではなくブランディングとプロ
モーションのための媒体として、戦略的に考え構築する必要がある。

そうした意味でも、企業としての方向性やメッセージ、そして、なによりもCEOは、
いまどんな想いで、何を考えながらビジネスを遂行しようとしているかを、正直な
自分の言葉で伝えていくことが必須である。

率直で透明なメッセージ表明をする態度こそが、結果として多くのファンを獲得し、
最終的にビジネスにも良い結果をもたらすと確信している。

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