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第436号『原田芳雄のオーラ』

【日の名残】
【日の名残】

最も好きな役者のひとり、原田芳雄さんが亡くなった。
最近では、是枝裕和監督「歩いても歩いても」の老いた役も良かったが、やはり、黒木和雄監督の「祭りの準備」や藤田敏八監督の「野良猫ロック暴走集団71」での、ギラリと刺すような眼差しが忘れられない。

大学を卒業し、最初の職場が調布にある日活撮影所だった。
当時、倒産の際に立っていた日活は、ポルノ映画と、東宝の下請けとして、西河克己監督・山口百恵と三浦友和のシリーズものの純愛映画や、様々なCMの製作などを受注しながら、糊口を凌いでいた。
喘いでいた日活だったが、10年ぶりの正規採用があり受験。
なんのご縁か入社した。
最終面接は、「キューポラのある街」の監督、浦山桐郎だったと記憶している。

入社後、初仕事は藤田敏八監督の雑用係だった。
例えば、監督が新宿ゴールデン街で飲んだ後、自宅まで送る。
そして、翌朝、車を運転し撮影所まで同行する。
撮影の合間に、監督のお茶と弁当の手配をする。
そんな細々としたコトである。

その時、藤田監督が撮影していたのが、和田アキ子主演の「裸足のブルージン」。
和田の芸能生活10周年を記念したものでホリプロの製作、東宝配給だった。
脚本は、カルトムービー「荒野のダッチワイフ」で監督も務めた大和屋竺。
撮影は、松田優作主演の映画「あばよダチ公」の山崎善弘。
照明は、西河克己監督「伊豆の踊子」の高島正博。
録音は、今村昌平監督「神々の深き欲望」の紅谷愃一。
日活撮影所のエース級が揃っての仕事だった。

この映画で、原田芳雄は共演者として参加していた。
そして、この撮影のワンシーンで、原田芳雄という役者に、圧倒されるような凄みを感じた。

撮影現場は、監督と役者との闘いの場でもある。
当然、それぞれの監督ごとに演出方法は違う。
絶対服従を強いる監督、役者の想像力を引きずり出し最後は任せる監督。
藤田監督は、どちらからというと、後者。
任せるタイプの監督である。

前後のストーリーは忘れたが、原田がテーブルにグラスを置くという、たったこれだけのシーンに、なぜかこの時、監督は拘泥した。
何回、テスト撮影を繰り返したかも分からなくなったころ、ようやく本番撮りとなった。
そして、その本番で、原田はグラスをテーブルに置かず、床に投げつけた。
ようやく本番となった演技ではなく、まったく予想もしなかった原田の行動に、皆、息をのんだ。
僕は、咄嗟に監督の表情を窺った。
その時、監督はニタリとした顔で、「OK!」と叫んだ。
そして、原田もニタリと監督に返した。
あの時、役者として原田が放つオーラを見たような気がした。

心よりご冥福を祈ります。
合掌

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