第148号『ブログ』

ブログとは、社会的な出来事や興味のある事柄に関して、個人的な意見や批評、解説をネット上に公開する「日記」のことである。
ただ、そこには一方的なメッセージばかりではなく、コメント欄やトラックバック(「相互リンク」が自動的に行われることにより、ブログ同士の連携が可能になる自動通 知システム)などさまざまな機能を通して、 テーマや話題を共有する多くの人たちに、思いもかけないコミュニケーションの可能性と場を提供している。

総務省発表の「ブログに関する現状分析と未来予測」によれば、2005年3月末時点の国内ブログ利用者数は延べ約335万人、アクティブブログ利用者(ブログ利用者のうち、少なくとも月に1度はブログを更新しているユーザ)数は約95万人と発表されている。

また、最近話題の『電車男』の爆発的なヒットを受け、 販売ビジネスや紹介ビジネスなど、さまざまな分野に広がり、新たなビジネスの可能性としても捉えられている。

過剰な期待感や、無用な焦燥感に煽られる必要はまったく無い。

しかし、いまここで、何かが確実に生み出され、何かが変わろうとしている。
これまで、いくつものハードルを越えなければ、手に入れることが出来なかった表現の場が変わろうとしている。
それも、いままでになく、多様で多彩なコミュニケーションの場が出現しようとしている。

内田樹氏によれば、コミュニケーション能力とは自我を明快にもち、自分の意見をはっきりと発信できるこ とではなく、何を言っているのかはっきりとは分からないことを受信する能力のことだと、著書『14歳の子を持つ親たちへ』(新潮新書)のなかで言及している。

多様であるとは、他者のわからなさを共有するということでもある。

当然、だれもが容易に参加し、書き、読み、応答することで幾つもの摩擦やリスクは伴う。
それでも、ブログという自前のメディアをもち、そこから自分なりの表現と創造的な交流を発信したいと思う。

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【お知らせ-その1】

5月20日に開講した、「一揆塾」のブログを当サイトに設置しました。
さまざまなご意見、ご感想をお寄せいただきたいと思います。

【お知らせ-その2】

今回のファンサイト通信のなかでも紹介しました 『電車男』が、映画化し、6月4日(土曜日)より東宝系映画館にて公開されます。
この映画化の企画を倅、川村元気が担当しておりま す。
ご高覧いただければ幸いです。
ちょっと親ばかなお知らせでした。(^^!

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