広告 2.0

広告 2.0

SocialMedia.com の Seth Glostein が Ads 2.0 というビジョン(Ads 2.0: The Next Evolution of Online Advertising)を発表。ソーシャルメディアが一般に普及するにつれて、広告にも自ずとソーシャルメディア的なものが期待されるようになる、という背景を想定して構想されたものです。同じような対比は Web 2.0 の時にもありましたが、もちろんこれはそのオマージュでもあります。

Twitterを意識しすぎではないかという項目もあり、また最後の「広告」から「コンテンツ」というのは大胆ですね。広告がなくなってしまっては2.0が成り立たないのではと思ったり。

個人的におもしろく思ったのは「ページから人」、「割り込みから会話」という項目でした。ソーシャルメディアでのコミュニケーションでは「シェア(共有)する」という発想が重要なので、そうした項目も欲しかったなあと思ったり。たとえば「奪取からシェア」とか、もう少しマイルドに「獲得からシェア」とか。また、マス媒体が効かなくなっていると言われますが、そこのところを汲んで「マスからパーソナル」などもあって良さそうです。

こんな風に思いつくままに言葉に出していくと、ちょっとしたブレストになります。SNS 1.0と2.0とか、新聞1.0と2.0などなど、番号を付けるだけの手軽さで利用できます。「2.0」という概念の価値は、アイデアを刺激するフレームワークとして利用することにあるのかもしれません。

Ads 1.0 vs. Ads 2.0
Ads 1.0   Ads 2.0
やらせ(fake) 本物(real)
ページ(pages) 人(people)
提言(statements) 問い(questions)
静止画像(static images) 動的データ(dynamic data)
一般的な(generic) 個別の(personalized)
Google AdSence Facebook Connect
バナー(banners) アップデート(updates)
キーワード(keywords) ツイート(tweets)
クリック率(CTR) バイラリティ(virality)
クッキー(cookies) アイデンティティ(identity)
行動ターゲティング(behavioral targeting) 明確なオプトイン(explicitly optin-in)
プロフェッショナルな場(professional spots) アマチュアの動画(amature videos)
メガバイト級のマルチメディア(megabytes of multimedia) 140文字のテキスト(140 characters of text)
割り込み(interrupt) 会話(converse)
価値の絞り込み(detract) 価値の付加(add value)
広告(advertising) コンテンツ(content)