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2008年02月 アーカイブ

2008年02月01日

第91回 ほっこりナイト

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最近は人が人を信じないという世相を反映してか、目を疑うような悲しい事件が多発していますね。
そんな中「やはり人間は心を通じ合わせることが嬉しいし楽しいのだ」と認識する「事件」がありました。

遠路からのお客様が見えたので、食事後にどこかへお連れしようと神田の夜をご案内しました。
とはいっても若い子がいるようなお店ではなく、開店30年以上を経た駅前の雑居ビルにある「T」
というスナック(笑)です。

そこは以前懇意にしていた老舗バー「クイン」が40年以上たって昨年末閉店し、その名物マスター
(推定70歳)が移った店でした。
入ってみると今は当たり前になっているカラオケが「ない!」
歌の上手なお客様だと聞いていたので、案内した手前ちょっと参ったのですが、その代わりに
ギターを手に「流し」のギタリスト「たけちゃん」先生(推定60歳?)が、これまたそこそこご年配の
お客さんの演歌(・・・)にあわせて伴奏をしている店だったのです。

ぶっちゃけいいますと最初は「ウワー」。お客様もさすがに「ウワー」。
ただ「たけちゃん」さすがにプロ。お客さんのリクエストに全て完璧に応え、客のリズムがどんなに
狂っていてもしっかりと曲として仕上げる技術と柔らかい音色にだんだんと私達は引き込まれて
いったのでした。

そこでせっかくなら・・と皆で歌い始めたらこれがオモシロイ。ま、バンドをやっているので
生演奏ならではの呼吸とかのライブな感じに、いつしか皆が盛り上がっていったのです。
カラオケはまさに機械なので味も素っ気もないですが、ギターとのかけあいで生まれる曲は
ヘタウマ調にどんな人の曲でも「シャンソン」のようなのです。

私達についてくれたペギー葉山似のホステスさんはそんな中「彼はね、やはりこういう仕事だから
終わったあとすごく疲れるときととても元気になるときがあるといってるんですよ」と教えてくれました。
やる以上は真剣に楽しむ、そんな我々の空気感を彼はとてもとても喜んでくれたのです。
「いやー今日は本当に嬉しい。音楽の力ってすごいね。私が皆さんにパワーをもらいました」と。

そんな宴も終わりに差し掛かったころ、彼がとても嬉しいのでぜひ見てほしい・・と
胸元のポケットから取り出したものがありました。

「?」

・・・それは今年の1月3日に彼の奥さんが亡くなった、形見のペンダントとヒスイの指輪でした。

彼は以前昼にかけもちで仕事をしながら、夜ギターを弾き続けていたそうです。
長年連れ添った奥様を亡くし、それでもギターを弾きつづけてきたのでしょう。

「奥さんも喜んでいるでしょうね」ペギーさんがやさしくそういいました。

帰り際、彼がある曲を静かに始めました。私の母親が大好きで子供の頃から親しんだ名曲
「今日の日はさようなら」短い曲ですが、3番まである歌詞もメロディーも大好きな曲です。

店にいたマスター夫妻、ペギー、お客様2人、そして川村と私で最後は合唱。
なんだか本当にジーンときてしまいました。
固い握手をたけちゃんと交わし、またの再会を約束。
外は寒かったけれど、全く寒さを感じないほっこりした感動的な夜でした。
また必ず行きます。神田のほっこりナイト、よければ皆さんもご一緒しましょうね。

  今日の日はさようなら 1967年 詞・曲 金子詔一

1.いつまでも絶えることなく  友だちでいよう
  明日の日を夢見て 希望の道を

2.空を飛ぶ鳥のように  自由に生きる
  今日の日はさようなら また会う日まで

3.信じあうよろこびを  大切にしよう  今日の日はさようなら
  また会う日まで   また会う日まで


2008年02月09日

第92回 マグネシウムとFoo fighters

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ファンサイトに話を聞きにきてくれるお客様の期待は「ファンサイトなら何か違う
ウェブサイトを考えてくれるのではないか」ということだと思います。
ファンサイトなりの「ウェブサイトとはこうあるべきだ」という部分ですね。

その部分は絶対に「パッケージ」できないものです。
お客様によって求めるものは全く違うし、その事業の段階によっても打ち出すべきポイント
などは「全て」異なるからです。

しかしそれを解決するためにはそのお客様のことだけ凝り固まって考えて
いても出てこない「アイデア」や「気づき」といった感覚的な部分に大きく影響を受ける
ケースが多いと思います。もちろんそこにちゃんとした論理的なものに基づいた考えとして
まとめていく作業が必要になるのですが。

ではその感覚的な部分はどうやって養うか、あくまでも私なりにトレーニングしてきた感じが
あるのです。

それこそが「マグネシウムとFoo fighters」。
電車の中でお客様から借りた「マグネシウムが生活習慣病の予防に重要だ」
という本「マグネシウム健康読本 横田邦信先生著 東京慈恵医科大学」を読みながら耳からは「Foo fighters」の曲がバリバリ聞こえてきます。
足はリズムを刻んでいたりもする。

それではどっちも入らないだろう、とお考えの方もいると思いますが、それだけでなくその本を
読みながらも頭の隅ではちょっと他のことも考えつつといった感じなのです。
不思議とそれでも頭に入るものは入るのです。

逆にそのほうが本当に大事な部分だけを探そうとするような感じもするし、コラボレーション
という意味で文字や映像、音楽といったトータルな表現・コミュニケーションを必要とする
ウェブサイトの企画には役立っているのではないか、と思ったりしています。

こんなふうに書くことができるのもまさに「マグネシウムとFoo fighters」が気付かせてくれた
賜物だったりするわけですから。アタマ疲れますけどね(笑)

そんなふうに毎日やっております。


2008年02月15日

第93回 翻訳力

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この仕事をしていて一番問題になりやすいのはどんなパターンだろう、と考えたときに
まず浮かぶのは「どう伝えるか」ということなんだと思います。

それにしても仕事の上で使う言葉は一般的に専門的すぎるのではと思いつつ、やはり
業界用語が最もイメージに近いと勝手に考えてしまいがちです。
聞かされる方にしてみれば初めての方もいるはずなのですが「それはどういう意味ですか?」
と聞き返されたことはおそらく記憶にありません。

それは相手の方も理解をしてくれているだろう、と思っているのですが、よくよく考えたら果たして
どこまでこの用語を理解されているのでしょうか。分からないことをちょっと恥ずかしいと知っている
ふりをお客様にさせていないのかな??

そんな意味でも私は「翻訳力」の重要性を感じます。
私が理解している範囲でどこまでお客様に分かりやすく伝えることができるのか。
お客様が分かっているだろうと勝手に解釈せず、上手に分かりやすく「翻訳」して伝えることを
心がけていきたいと思っています。

とはいえ簡単じゃない。というのは本当にその専門用語を理解して自分のものにしないと、
他に人に翻訳して伝えることなど不可能だからです。
また最悪の場合自分の翻訳が原因で問題すら起こる可能性が常にあるものですからね。
そんなことを考えながら今日も頑張ります。皆さん宜しくお願いします。

2008年02月22日

第94回 アイデア・アイデンティファイのたたかい

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あきれるというかなんというか。
腹立たしさもここまでくると麻痺してしまったほうがラクな気もします。

「道路調査報告書:3部で9千万円、内容もずさん 公益法人」
国土交通省所管の公益法人「国際建設技術協会」が07年、道路特定財源約9200万円で
作成した海外の道路事情の調査報告書が、わずか3部しか作られず、インターネット上の
百科事典「ウィキペディア」の表を丸写しするなどずさんな内容だったことが、21日の
衆院予算委員会で分かった。    2月21日付「毎日jp」より引用

ご存知ウィキペディアはウェブ上の「辞書」で、ネットユーザーが自由に書き込める
技術を使って普及した素晴しい仕組みですが、一般の人が書き込めるという仕組みから間違った
事実も散見されます。またそのリスクがある、と明示されています。

私達はウェブサイトや紙といったコミュニケーションツールを制作することが生業ですが、
川村が創りあげた「ファンサイト」という「知財 アイデア」のクオリティを高めるために、
まさに全員で必死に考えます。
今は自分からアイデアを提示したりというレベルではなく、宇田先生や川村の経験則から
導かれる考えに対して私見を述べるレベルですが、それでも自分がそれなりの根拠をもって
意見がいえるように意識をしています。

上の記事がどこまで本当なのかは分からないのですが、しかし日本は「知財 アイデア」の
価値に対する意識のなんと低い国なのだろう、と思います。
ウェブサイトも通常1ページいくら、という製作会社が多いのではないかと思うのですが、それは
制作作業であるから、その表現に関するアイデアや知財は込み、ということになるのですね。
アドバイスベースならタダで、というのが当然。以前も我々が考え抜いて提案した名前がウェブ
で無断でそのままパクられ事情を正したところ、先方は何がいけないの?といったこともありました。
 え?この業界ってそういうものなの?正直経験の少なかった私は驚きました。

しかし私達はアイデアを提示するだけでなくそのアイデアを形にしていく課程も含め
お客様と関わりたいと考えているのだ、とファンサイトにいながら分かってきたのです。

そのような社会的土壌の上に立っている日本は、特許など知財の権利訴訟においては
欧米にほとんど100%負けると以前事情に詳しい後輩から聞いたことがあります。
また、青色ダイオードを発明した中村教授が記憶に新しいですが、彼が日本の行政の
特許に対する考え方に絶望し渡米した後インタビューで非常に厳しい苦言を呈していたのが
印象的です。

彼が正しいかどうかは別としてそれは当然だと思います。

1枚83,000円もするウィキペディアを写しただけの報告書がまかり通るく●ったれ
(すみません)なお役人さまが仕組みを作っていたりするのですからね。
しかし誰がその値段を決めるんだ?しかもそれは我々の税金ですよ。

弊社は1枚ナンボでないんですよ、これは知財~アイデアに対する価値なのです、という
ことを必死に必死にお客様に分かってもらおうとメンバー全員で時間とアタマを使っているというのに。

怒りで話がずれてしまいそうですが、自分の力不足を棚にあげていわせて
頂けば「他の制作会社よりも高いね」といわれた場合の我々の
「アイデア・アイデンティファイのたたかい」はまだまだ続いていくのだろうと思います。


2008年02月29日

第95回 俺の兄貴

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俺には兄貴が二人います。

一人は8つ上、一人は5つ上です。
そして名前は私の「史樹」と同じように全員に「樹」がつきます。
戦国時代の毛利家ではないですが、一応3本の「樹」なのです。

しかし二人は全くといっていいほど違うパーソナリティです。
一言でいえば長兄は「サムライ」そして次兄は「ヒッピー」です。

子供の頃は年が離れていることもあり、全く接点もないといっても過言ではありませんでしたが
実は私が物心がついたころから、人格形成の殆どに兄の影響を受けてきたのです。

若かりし頃はその二人が通ってきた道筋をただ追っているだけで、自分の
オリジナリティがどこにもないような気がして悩んだ時期もありました。
兄貴が二人もいれば、たいていのことは既にやられており、「パイオニア」の称号は得られない
ことが殆ど。いいこともわるいこともね。

その存在を重く感じることがあったのも事実です。
三男坊は「甘ったれで要領がよく苦労をしらない」という心ない、しかし否めない
コメントに腹を立てたこともあります。

しかし振りかえると、不思議と私は見事なほどに二人の要素を取り込んで生きてきた
気がします。
「男とはどうあるべきか」というような概念や「仲間とどう付き合うか」というスタンスなど。

思えば思うほど私は確かに「要領がいい三男坊」だったのでしょう。

そして今までの人生では「甘ったれ」だったのも事実であります。
おそらく今でもそういわれることでしょうし、一生いわれるかもしれませんが。

それをどう「こいつもやるじゃないか」と思わせるのも、私の課題であります。
もしくは「こいつにはかなわん」と思わせるのも一興であります。

40を前にしたいい大人がいうには青臭い話かもしれませんが、今の自分は正直に
そんなレベルなので仕方ありません。

全てはどう結果を出すことができるのか。
そこにかかっておるのです。


ともあれともあれ。

二人とも偏屈なところもあり、ダメダメなところもありますが、私にとっては二人とも
かけがえのない兄であります。たくさん感謝もしております。
体に気をつけて、幸せに生きてほしいと思います。

とはいえとはいえ。


お互いに男ですから、結局は自分が一番イイオトコになるのだと信じて生きております。


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