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2007年11月 アーカイブ

2007年11月02日

第81回 音を楽しむ

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まさにいい得て妙だな。音を楽しむ、と書いて「音楽」。

人生の中で今まで3回「音楽らしきこと」をやってきました。

 初めてのバンドを組んだのが16歳、高校1年。
楽器のできない私はボーカルになり初ライブ。「楽しいお遊戯」。

 その次は高校3年生。これまたボーカルだけ。
髪を逆立てロッカー気取りでワウワウ歌ってた。
「カラオケ」。音楽ではない。カッコ悪すぎて恥ずかしい。

 その後23くらいになり「ジャズ」に目覚め、トランペットを始めました。
当時は何を考えたか「プロでやりたい」と思い近所のスタジオに通う毎日。
この時には結構「俺は音楽が好きなんだ」と思っていました。

しかし。

その度に私は挫折しその後「音を楽しむこと」を諦めてきました。
周りでコツコツやってる人がどんどんうまくなっていくのを見ながら
「音楽なんて好きじゃなかったんじゃないか」という思いがこびりついていました。

しかし去年の暮れ、ギターをいきなり始めました。
埃をかぶってほっぽらかしになっていた一本のギター。知り合いのカナダ人に昔譲って
もらったその弦を張り替えて弾くと、「!!!」。 やさしく伸びのある音色にびっくりして
どんどんはまっていきました。さながら初めてギターを習う中学生のようで。

そのギターを始めてから、川村のご友人でギタリストの先輩ができ、偶然昔音楽をやってた
仲間と再会しバンドを組み、そして本当に心から歌ってみたい、というバンドに出会いました。
そんなささやかな、でも私にはとても大きな偶然(私は必然だと思っています)が重なって
今に至っています。

「音を楽しむこと」をもう諦めることはないと思う。壁はあるかもしれないけど、それを越えて
いくのが楽しみ。
そんな実感を感じることができ、本当に嬉しい。そしてそのきっかけを与えてくれたこのギターに、
私はとても感謝をしています。

いつか機会があったら、皆さんにもぜひ聞いてもらいたいです。 
「音を楽しむ」ということを、過去私が何度も諦めてきたことをこのギターは知っている、
ちょっとそんな風に思うのです。「彼女」も不遇の時代が長かったから(笑)。

ライブでは存分に「音を楽しみながら」歌わせてあげられるよう、これからも練習を続けていきたい
と思います。

しかしもちろん仕事も同じくらい集中してますよ。仕事でも同じ道を歩んできてますからね。
え?今更とってつけたようにいうなって?(笑)


2007年11月09日

第82回 肯定&否定

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他者から何かを提示されたとき、あなたはどちらから入りますか? 肯定と否定。
「ふむ、なるほど」と「いや、そうじゃない」

どちらがいい悪いの議論ではなく、これは人によって意見が分かれるところだと思いますが、
私の場合、ひとまず「発言者の権利を認める」という意味において一旦はふむ、と受け入れてみます。

その後それが正しいかどうかを検証し、そこで自分なりの意見をまとめる、というスタイルですね。
処理能力が遅いので、一旦草食獣のようにゆっくり自分で消化しないと判断できないのです。

自分なりにそれはスタイルとして正しいと思いつつも、このスタイルのもつ危険性や
リスクという一面も常に認識しておくべきだと思っています。

 それはどういうことか。

要は抜き差しならない、と相手が思っているような局面の場合、その一回の「ふむ」が
「YES」の意思表示だと思われること。
また、シビアな言い方をすれば「差し込まれやすい」という点です。これはある意味「弱点」だと
思ったりします。
さらに相手に対して過度の期待をもたせてしまったりして、後々「そんなふうに思っていた」のような
誤解を与えてしまうリスク。

ただ、自論として展開すると、数々のリスクや危険性はあるにせよ、まずは受け入れることに
よって前進するのであれば、それは停滞よりも意味があることだと思うのです。

但しそれはオールオッケーとは全く違う意味であり、それを理解した上でのコミュニケーションは
非常に活発な議論ができるというメリットがあると思います。前回の「ブレスト」のようにいろんな
発想を生みだす土壌にはまず「ポジ」がないとならない。

但しおもしろいのは「ポジ」ばかりではクオリティの高いものは生まれない、という事実。
常に批判的精神をもって厳しく検証するという意見が必ず必要とされますよね。

その意味ではまさにバランスの問題だな、と思うのですね。
自分に足りない部分を補う為に常に検証する姿勢、バランス感覚を忘れずにいきたいな、
と思っています。


2007年11月16日

第83回 迷う楽しさ

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先日、友人の Chocolat&Akito がプロデュースしたイベント「Cupid in Grapefruit Vol1&2」に行ってきました。

アキト君は私の高校時代からの親友。お互い恥ずかしい話を知っている、
爆弾を抱える仲です(笑)。これもソロでモデルとして活躍していたショコラちゃんと結婚して
デュオを組み2枚のアルバムをビクターからリリースしていますが、贔屓目なしに見て、
楽曲はもちろんアレンジのセンスなどグローバルに見ても最高クラスのアーティスト
だと思います(ちょっと褒めすぎか?) 音をたくさん聞いている業界の中に
応援してくれる人が多いというのも理解できるし、音楽に注力した会員制SNS My Spaceでサンフランシスコの若手ジャズ双子デュオMattson 2 (ここ数年で日本の一世を風靡した感のある「ジャックジョンソン」と同じレーベル)との共演など、グローバルな活躍というのは事実なわけです。

夫婦仲も絶妙のバランスで、お互いのファンも一緒になった温かい空気感が
根強い人気を獲得しています。そしてライブ中の夫婦漫才(!)もファンの間では
楽しみのひとつです。

機会があったらぜひ聞いてみてくださいね。ショコラのもつとてもピュアな魅力と、アキトのギターと歌の男らしい部分がミックスしていい感じです。興味ある方、ぜひライブにご一緒しましょう。

そうそう、それだけじゃなかったんだ(笑) 会場のイクスピアリ。初めて行きました。
ディズニーランドに隣接だけあって雰囲気はまさにディズニワールド。中に入ると
雰囲気はヨーロッパの小さな町のよう。真ん中の広場にでかいツリーがあるのですが、
そこから放射状に路地が延びているのです。

しかしこれがとにかくわかりづらい。

上に上がろうとしてもエスカレーターがなかなか見つけられず、かつ店が路地にある小さな
区切りで配置されているので、それを見ているうちにまた迷うというのを繰り返すうち
「これは間違いなくイクスピアリの策略だ(笑)」と感じました。

ただ、それが分かってもなぜか怒らないのは、なんだか面白い、いい雰囲気を感じたからです。
「迷ってるけど楽しい」みたいな感覚です。
また4階のクラブイクスピアリにいくとそれまでのメルヘンは影をひそめ、ちょっと大人の
シックな空間になったあたりも「うまいなあ」と感じました。

遊びに来た人をどうやって楽しませられるかという意味では、ウェブサイトも同じだと思います。
ウェブの場合迷いすぎも問題ですが、まずは「迷っても入ってみよう、楽しそうだし」と思わせる
ようなサイトを作ることができたらそのサイトは「成功」ではないでしょうか。

お客様と話すと皆さんウェブの可能性を感じつつもまだ「半信半疑」。
そしてそれは当然だと思います。
何せ「迷っても楽しい」なんてなかなか簡単にはできないものだと思うからです。

そこに必要な要素は何か、お客様と一緒に「どうやって迷っても楽しんでもらうか」
を考える課程は、イクスピアリで迷っている感覚と似ている。
迷いそうだけど決して迷わず楽しいサイトを作るお手伝いができたらいいな、と
思わされる体験でした。また迷いにいってみようと思います。


2007年11月30日

第84回 Quality of Guilt

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Guilt・・・有罪。
罪がある、という言葉ですね。

果たしてその「罪」にランク付けや質のようなものが存在するのか、と考えることがあります。

例えば、客の信頼を裏切り、消費期限切れの食品を出し続ける企業経営者。
老人を騙して偽リフォームで売りつける輩や、「オレオレ詐欺」の面々。
子供を殺し、公判では自ら極刑を申し出る母親。
公人としてのモラルが麻痺し、晩年にさしかかる前に投獄されてしまった夫婦。
そして正義の為、と称して結果的には大量殺戮へと導く指導者。

あなたはその「罪」に差があると思う人ですか?それとも同じ「罪」であって質は
変わらないものだと思いますか?

私は無罪なのか?という審判を人間は死後閻魔様の前ではっきりさせなければならないと
いう話は有名ですよね。

だから何をもって罪というか、その意識によっても大きく異なるものだと思うのです。
古い食べ物を出す企業経営者にとって、彼の罪に比べればどこかの大統領のほうが、という
感覚があるのでしょうか。
それとも彼はそれを罪と思っていないからこそできたのでしょうか。

そしてそれは大量殺戮も「正義の為であり、それこそが正義である」と思っているのであれば
罪ではないのでしょうか。

聖書でもいわれているように「人間は原罪がある」とするならば、自分が聖人君主では
ないことを前提にしながらも、その「罪の質」を見極める目を持つ人生を送りたいと思います。

追伸:先日行ったバンド2回目のライブに来ていただけた方、ありがとうございます。
本当にまだまだですが、終わった直後の高揚感と映像を何回も見て落ち着きを
取り戻すにつれもっと納得したいという強い思いとのギャップが生まれてきます。
次のライブは来年ですが、それに向けて頑張ります。


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