第81回『ホーム』
楽天が首位に立ちました!
シーズン開幕前、野村監督は「優勝を目指す」と発言しました。「特に意識してなかったんだけどポロッとでちゃった」というようなことを仰っていましたが、タヌキ親父の最たる人である野村監督ですから、ある程度の算段があったのでしょう。
驚くべきは、田中将大投手ら新戦力の台頭はあるものの、記録的な大敗を喫ししたシーズンと、そこまで大幅にメンバーが変わっていないということです。そこから改めて感じるのは「監督のマネージメント能力」、つまり組織にとっては、リーダーがどういうビジョンを持っているのか、どういうやり方で組織を動かしているのか、です。
先週までと言ってることが違うかもしれませんが、組織が個に与える影響力の強さを改めて感じ入った次第です。
個々が、気持ちよくパフォーマンスを発揮することができれば組織は強くなるし、逆にそれがなければあっという間に弱体化していくものなのですね。人は想像以上に環境から影響を受けているわけです。
いま、東京では桜が満開です。我が家の目の前には立派な桜の木があり、ベランダにはたくさんの桜の花びらが舞い降りてきます。ここ1週間ほどは、連日、花見が催されています。といっても子供連れの奥様たちなので、お昼ころがメッカで、夜は静かなものです。
近くにはほんとに短い距離ですが玉川上水が流れ、鴨や鯉の泳ぐ姿が見えます。夏を過ぎるとどこからかウシガエルが表れ、壊れたトランペットのような声でアトリエからの帰りを迎えてくれます。西東京の田舎で育った自分としては、これくらい自然を感じることが出来るとすごく落ち着きます。不思議とそういう風に育ってきたのでしょう。
翻って考えてみるに、どんな環境でも高いレベルのパフォーマンスを発揮し続けることの困難さがよくわかります。パフォーマンスにばらつきがあるのだとしたら、(前にもちょっと書いたかもしれませんが)、まずは「ホームで戦う」ことを目指し、そのためにどうすればいいのかを考えるのが良策だと思います。
さて、そう考えてみると、窮地に立たされたサッカー日本代表監督の岡田武史氏の采配が注目です。どうやらいままでのチームは、オシム氏の流れを継承したため彼がもともとやりたかったこととは違ったようです。98年フランス大会前に三浦知良を外した彼です。ドラスティックなチーム作りが始まることでしょう。オシムのチームは、彼にとってはアウェイでした。今度はホームです。
岡田氏はリアリズムを追求する監督です。言い訳が出来ない状況に立たされた氏が、単なるリアリズムから脱却したらおもしろい監督になると思います。
脱却できなかったら…。代表の試合はテレビで十分ですね。
