« 2010年04月 | メイン | 2010年06月 »

2010年05月 アーカイブ

2010年05月13日

第45回 ♪ 青い影(A Winter Shade of Pale)/Procol Harum

s-2588.jpg

「青い影」という曲名やプロコル・ハルムというグループ名を
知らない人でもこの曲を聴けば、「ああ、あの曲か」とわかるはずだ。
プロコル・ハルムは1967年に結成されたブリティッシュロックバンドで、
これがデビュー曲である。

イントロを聴いてみよう。
荘厳なオルガンの響きはまるでバッハを思わせる。当時の他のどの曲にも
見られないユニークなテクスチャーの曲だ。CMやTVドラマで多様される理由だ。
ロック史上1967年にはどのような楽曲が登場したのだろうか。
ビーチ・ボーイズの「英雄と悪漢」ドアーズの「ハートに火をつけて」などなど。
しかし、この年は我らがビートルズの「サージェント・ペパーズ」が世に出た年だ。
あのアルバムのお陰で他のアルバムは全部、かすんでしまった。

しかし、そんな環境にあって、「青い影(A Winter Shade of Pale)」だけは別格だった。
これだけインパクトのある曲だから、当然幾多のアーティストがカバーしている。
ジョー・コッカー、サラ・ブライトマン、国内ではアンジェラ・アキもカバーしている。
今回は優雅にサラ・ブライトマンで聞いていただこう。
We skipped the light fandango
turned cartwheels 'cross the floor
I was feeling kinda seasick
but the crowd called out for more
The room was humming harder
as the ceiling flew away
When we called out for another drink
the waiter brought a tray

軽いファンダンゴ(スペインの陽気な踊り)でスキップしたら
カートを押してフロアの向こうへ行かせてしまった
ちょっと船に酔っていたんだ
でももっとやれとみんな言っている
天井が高くなって
部屋がうるさくなってきた感じ
もう一杯頼んだら
ウエイターがトレイを持ってきた

なんとも難解な歌詞だ。各ラインがバラバラで支離滅裂。
当時はサイケデリックだの、LSDだのがはやっていた時代だから、
きっとクスリでもやりながら、作った曲なのだろうか。でもこれは
英語を学ぶ人のためのブログでもあるので、ポイントをひとつ。

3行目のI was feeling kinda seasick. =ちょっと船酔いだったんだ。
これは短いので、文章ごと覚えよう。kinda=kind of (~のような)
I was feeling carsick =クルマに酔っていた。
 Have you ever felt airsick? =飛行機酔いって経験したことある?
ほかに酔うものはないかな。あった。「酒に酔う」。でもこれはsick
とは言わない。
I got so drunk last night. =昨晩はかなり酔ってしまった。

ひっかけ問題でした。ではまた来週
Cheers !

2010年05月21日

♪ 第46回 School's Out/Alice Cooper

s-WB8188~Alice-Cooper-Schools-Out-Posters%5B1%5D.jpg
ゾンビはお好き?

洋楽は好きだったが、手当たり次第に聴いていた訳ではない。
ビートルズやストーンズ等は例外でむしろ、米国やカナダのミュージシャンが
好きだった。60年代にビートルズ出現後はBritish Invasionというくらい、
アメリカ勢は押されっぱなしだった。しかし、70年代に入るとその流れに
変化が出始める。

まず英国からT REXやデビッド・ボウイという新勢力が現れる。
グラム・ロックの台頭だ。それに対抗するようにアメリカからも
ビジュアル系ロックスターが出現した。それが今週の男アリス・クーパーだ。

私はどちらかというと、ウエスト・コースト系爽やか、
アコースティック音楽が好きだったから、アリス・クーパーは
好みではなかった。そのゾンビのようなメークから生まれる
音楽はどうしても好きになれなかった。
しかし、エアロ・スミスもトーキング・ヘッズもAlice Cooper に
影響を受けたと告白していることからもわかるように、ハードロック系
ミュージシャンへの影響力は大きかった。 

この曲は曲名とメロディ、リズムが渾然一体となってアンチ体制の
代表曲として扱われ、当然だがティーンズに絶大なる支持を得ていた。
だって、タイトルがSchool's Out(学校なんか永遠にお休みだ!)だからね。
子供には大受け、学校や親からは当然睨まれた。

School's out for summer.  学校は夏休み
School's out forever.    いや、永遠に休みにしよう
School's been blown to pieces.  学校なんて粉々になっちまった

No more pencils, no more books, no more teachers' dirty looks.
Well, we got no class, and we got no principles,
and we got no innocence; we can't even think of a word that rhymes.

School's out for summer.
School's out forever.
School's been blown to pieces.

♪スクールズ、アウト、フォレバー~と呪文のように
繰り返される。

英語ではこのout のような誰でも知っている単語が侮れないのである。
● Keep out. = 入ってはならない。(離れて)
● I came here a minute ago, but you were out. = 少し前にも来たが、君は留守にしてた ね。(留守にして)
● You can't hide your gambling. The secret is out.ギャンブル癖をかくしてはおけないよ。ヒミツにはしておけないんだ。(公になって)
 他にも(負けて)(手に入らない)等たくさんの意味合いで使われる。

カンタンな単語を深く知ることが肝要というお話だ。

2010年05月27日

第47回 ♪ Killing Me Softly with His Song / Roberta Flack

s-roberta.flack%5B1%5D.jpg
ネスカフェ・ソング

ネスカフェのCMに使われ一躍有名になった曲だ。
確かにメロディを聴くと、コーヒーを入れるあのおいしそうな
音が聞こえてくる。今週の一曲Killing Me Softly with His Song
ロバータ・フラックのために書かれた楽曲ではなかった。

彼女が偶然、飛行機の機内BGMで流れてくるのを聞いて、
気に入りレコーディングしたところ、大ヒットしてしまった。
1973年2月から5週連続で全米ヒットチャートのトップに輝き、
その年のグラミー賞3部門受賞という快挙を成し遂げた曲だ。

Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly with his song

I heard he sang a good song, I heard he had a style
And so I came to see him, to listen for a while
And there he was, this young boy, a stranger to my eyes

いきなりサビメロから入る。Strumはギターのような小型の弦楽器を
“つまびく”の意味だ。主人公は評判を聞いて、“彼”の歌を聴きにきた。
初めて見る顔。若い男だ。なるほど、私のココロの痛みをつまびいて
くれるようだ。彼の歌は私の人生そのもの。

そして、サビの繰り返しが現れる。
Killing me softly with his song = 彼の歌で私をそんなにせめないで!
Kill は「殺す」ばかりではない。「苦痛を与える」という意味もある。
I must sit down. My feet are killing me. =座りたい。足が痛くてたまらない。
また、dressed to kill という成句があり、「悩殺的な服を身につける」
という意味に使われる。 Kill time といえば、「暇をつぶす」ということ。

6月、7月と女性歌手を取り上げます。6月はJazzシンガーです。お楽しみに!

About 2010年05月

2010年05月にブログ「だって、ピースボートですから | 平 一廣」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2010年04月です。

次のアーカイブは2010年06月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35