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Mr. Great Voice

アーティストの作品を称して、「ヘタウマ」などと言うことがある。
Heart of Gold(孤独の旅路)を歌っているニール・ヤングの弾く
ギターが正にそれだ。「激情型」と言ってもいいだろう。

N.ヤングは1945年、カナダ、トロント出身のソングライターで
バッファロー・スプリングフィールド、CSN&Y
(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)という
ロック史に残る伝説的なグループに在籍して腕を磨いた。
さて、その「ヘタウマ」なギターだが、一度聴いたら忘れられない声と
共に唯一無二のサウンドを作り出している。

ヤングの反骨精神は歴史の節目に数々の逸話を生んできた。
1990年、湾岸戦争勃発時にはコンサートでディランの名曲
「風に吹かれて」を好んで歌っていたし、
9.11後に放送が自粛されていたJ.レノンの「イマジン」を歌っていた。

また、先のバンクーバー・オリンピックの閉会式ではカナダ代表として、
ライブを実施した。ヤングはこれまでの音楽活動において、
2枚の傑作アルバムを残している。
「After the Gold Rush」とこの曲Heart of Goldが入っている
「Harvest」である。どちらも私の最も好きなアルバムである。

I want to live,
I want to give
I’ve been a miner for a heart of gold.
It’s these expressions I never give
That keep me searching for a heart of gold
And I’m getting old.
Keeps me searching for a heart of gold
And I’m getting old.

自分をheart of gold を探して歩き続けるminer(炭鉱夫)に
たとえている。Have a heart of gold とはto be very kind and generousの
意味である。金のココロを持つ人=やさしくて、寛大な人だ。
そんな人になりたくて、人生を彷徨っているうちに歳をとっていく。
真実や人間らしさを求めてもがく若きヤングの姿が見えてくる。
昔も今もとても純粋な男なんだなあ。

ちなみに正反対の表現がある。have a heart of stone = to be unkind or cruel 
“石のようなココロ”を持つ人にはなるまい。