
愛は世界を変えるか
海外から来日するロック&ポップスの大物アーティストのうち、
エリック・クラプトンは私が最も足繁く通い、見つめてきた
ミュージシャンだ。白人のブルースギター・プレイヤーとして
神のような存在となっている。
超絶テクを売りにするギタリストなら他にもたくさんいるが、
伸びと艶のある独特のフレージングはほかの誰にも真似できない。
“泣きのギター”と言われる。
クラプトンは幼い頃、親の愛情に恵まれず、祖父母に育てられたが、
寂しさを紛らわせるために手にしたギターのとりこになる。
そのキャリアは、まず伝説的バンド、ヤードバーズから始まった。
65年に結成したクリーム(Cream)は60年代を代表する革新的、
実験的バンドだった。
1974年にリリースしたボブ・マーリイの名曲”I Shot the Sheriff”の
カバーがヒットし、その人気は不動のものとなった。
そしてチェンジ・ザ・ワールドは1997年にグラミー賞を獲得し、
ロックの殿堂入りを果たした。間違いなく、世界最高のギタリストだ。
If I can reach the stars
Pull one down for you
Shine it on my heart
So you could see the truth
That this love I have inside
is everything it seems
But for now I find
It’s only in my dreams
*And/That I can change the world
I would be the sunlight in your universe
You would think my love was really something good
Baby if I could change the world
もし、あの星に手が届くなら、君にひとつ取ってあげよう
ボクのハートで輝けば、真実の愛をわかってもらえるだろう
口にすれば、赤面しそうなバリバリのラブ・ソングだ。
実はこの曲のポイントは「聞こえなくなる音」だ。
歌詞にたびたび登場する助動詞の音に注目。
can やcould , would などの助動詞は特に強調される場合を除いて、
「クン」「クッ」のように発音される。
I can do it. は(アイクンドゥイット)、That would be great.は
(ザッウッビーグレイト)と聞こえる。
しかし、否定形になると、逆に強く、はっきりと発音される。
I can’t do it. は(アイキャーン・ドゥイット) となる。
助動詞は強く聞こえたら否定形と思って間違いない。
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