
愛すべきワル中年
サビ(英語ではコーラスと言う)の歌詞を紹介しよう。
イーグルスを知らない人でも、ホテル・カリフォルニアという曲名を
聞いたことのない人でもこのサビメロは知っているはずだ。
♪Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (such a lovely place), such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California
Any time of year(any time of year), you can find it here
ところで、アルバムジャケットに写っているホテルは、
1912年オープンで、現在でも世界のセレブに愛されるThe Beverly Hills Hotelだ。
ホテル・カリフォルニアは実際には存在しない。
後日談だが、メンバーのDon Henley は作詞の意図について語っている。
「たまたま設定はロスだが、アメリカならどこでもよかったんだ。
過度な唯物主義をテーマにしたかった。」この曲の難解な歌詞には、
彼の目に映った虚飾に満ち、極度の物質主義に
支配されたエンターテインメントの中心地としてカリフォルニアが
描かれているのだ。さらに印象的な歌詞へと続く。
♪So I called up the captain
“Please bring me my wine”
He said, “We haven’t had that spirit here since 1969”
And still those voices are calling from far away,
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say….
ボーイ長に電話をかけて『ボクのワインを持ってきて』と告げた。
すると、『ご指定のワインは1969年以来置いてございませんが』だって。
この1969年という年はロックの歴史を語るには忘れてはいけない重要な意味を持っている。
ビートルズが実質解散したとされる年、そしてあのウッド・ストック開催の年でもある。つまり、
歌詞に歌われているspirit(スピリット)とは(酒)と(精神)の
両方を暗示している。1969年以来、純粋な表現としてのロックはその精神を失い、
産業ロックなどと揶揄されるようになり、商業主義の対象としての売れるロック、
大量集客を目的とする音楽にスポットが当てられるようになっていく。
60年代の終わり、出口の見えないベトナム戦争、行き過ぎた物質主義等を
印象的なメロディと歌詞で表現したのが永遠の名曲ホテル・カリフォルニアだった。
今週は名も知れぬ
天才ギター少年のソロで聴いてみよう。


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