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2009年09月 アーカイブ

2009年09月03日

♪ ライオンは寝ている

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♪ The Lion Sleeps Tonight                   

今週はまず歌詞に目を通してほしい。この歌詞からどんなジャンルの歌を想像するだろうか。

In the jungle the mighty jungle the lion sleeps tonight
In the jungle the quiet jungle the lion sleeps tonight

Near the village the peaceful village the lion sleeps tonight
Near the village the quiet village the lion sleeps tonight

Hush my darling, don't fear my darling. the lion sleeps tonight.
Hush my darling, don't fear my darling. the lion sleeps tonight
 今夜 あの広いジャングルじゃ ライオンはきっと寝ているよ
 今夜 ジャングルはとても静か きっとライオンは寝ているんだろうね

 この平和な村のそばで ライオンは寝ているよ
 この静かな村のそばで ライオンは寝ているよ

 静かにお休み 怖がることなんてないよ ライオンは今夜寝ているんだ
 さあ静かにお休み 怖がることなんかないさ ライオンは今夜寝ているんだから

最後のverse からわかるようにこれは子守唄である。でも何故ライオンなんだ。
それは元歌がアフリカで作られたからである。
The Lion Sleeps Tonight(ライオンは寝ている)は、なんと今から70年近く前に作られた。
最初は歌詞のない曲だったが、後にフォークソングの父ピート・シーガー
(『♪花はどこへ行った』の作者)が歌詞をつけたと言われている。
さらに1961年にアメリカのドウーワップ・ボーカルグループ、トーケンズがカバーして大ヒットした。
では曲を聴いてみてほしい。

http://www.youtube.com/watch?v=_LBmUwi6mEo&feature=related

さすがにJAZZのルーツを生んだ大陸だけあって子守唄もスイングしている。
歌詞はとてもシンプルだし、メロディも覚えやすい。
繰り返し出てくるthe lion sleeps tonight. というフレーズだが、
英語にはいくつかの基本の時制があり、学校で一番初めに習うのがこの現在形だ。
現在形はもちろん現在の動作や状態を現しているのだが、
実はもっと大事な使い方が潜んでいる。それはいつもの習慣である。

だからDo you drink coffee? は人にコーヒーを勧める時に使う表現ではなくて、
例えば医者が患者に(嗜好品として)『コーヒーをお飲みになりますか?』と
聞いているのである。『コーヒーはいかがですか?』と勧めるなら、
Would you like a cup of coffee? となる。Kids are mischievous. といえば、
『子供ってものはいたずら好きなものだ』ということだ。

「どう猛で恐ろしいライオンも夜は寝ている、だから安心しておやすみなさい。」

2009年09月11日

第13回 ♪ ノルウエイの森(その1)

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村上春樹

2009年9月9日、あの世界を変えたアーティストのアルバム全14作品213曲が
最新技術によりデジタルマスター化され、全世界同時リリースとなった。
解散から40年を経て、今もファンを魅了し続けるビートルズである。

聴く度に発見と驚きがあるビートルズ。演奏技術や録音技術において
彼らを凌ぐアーティストならたくさんいる。
でも未だに社会や若者の精神文化に与えた影響力においてビートルズを
超えるグループは出現していないと断言できる。本当に20世紀の奇跡といっていいくらいだ。

そんな彼らの音楽がより質の高い音となって蘇ったのである。国内では予約だけで100万枚だそうだ。おそらく予約をした人の多くは既にそれらのCDの旧作を保有している筈だ。なぜなら私もそうだから。
やはりもっと良い音で聴いてみたい!これをきっかけにさらに新たな
ビートルズファンが増えることは間違いなさそうだ。

そこで今回は村上春樹氏の同タイトルの小説も話題になった
Norwegian Wood(ノルウエーの森)を取り上げる。
この曲は第6作目のアルバムRubber Soul (ラバー・ソウル)に納められている。
ジョンがリードボーカルを担当し、ジョージが弾くシタール(インド特有の弦楽器)が
印象的な曲である。今週と来週の2回に渡り取り上げる。

I once had a girl, or should I say, she once had me?
She showed me her room, isn't it good, Norwegian wood?

She asked me to stay and she told me to sit anywhere,
So I looked around and I noticed there wasn't a chair. (歌詞続く)

ストーリー性のある歌詞だ。意図的に不明確にしたとみられる部分もある。
まずタイトルだが、“ノルウエーの森”ではなく、“ノルウエーの家具”が正解。
歌詞カードもいくつか出版されているビートルズ詩集も誤訳である。
冒頭の I once had a girl, or should I say she once had me? は
「以前、引っかけた女の話なんだけどね、いや、引っかかったのはボクの方かな」
くらいの訳になろうか。

Have は動詞の中でもその応用範囲の広さでは横綱級だ。
(To be with =一緒にいる)というのがHave のコアの意味であり、
日本語の(持つ)というのはたまたま、ある文脈で(持つ)という意味になるだけだ。
むしろ(持つ)と訳さないことの方が多いのである。
ここでは(だます、凹ます)くらいの意味だ。
Have は主語と目的語が(同居)していることを表す。
英語の動詞は機能語で、目的語に何がきても機能は変わらないという特徴が
あることを理解しよう。

We had a great time.(とても楽しかった)
You have a nice smile.(君は笑顔がすばらしい)
Tokyo has a hot and humid summer.(東京の夏は蒸し暑い)
My wife has a good memory.(私の妻は記憶力がいい)

これらの例でわかるように主語が持ち合わせている特徴、モノ、付帯状況等を伝えたい時には
いつでもhave が使えるのである。

Have が最強の動詞であることがおわかりいただけただろうか。(つづく)

2009年09月17日

第14回 ♪ ノルウエイの森(その2)

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Rubber Soul

前回に続く歌詞を紹介しよう。
I sat on a rug, biding my time, drinking her wine.
We talked until two and then she said, "It's time for bed".

She told me she worked in the morning and started to laugh.
I told her I didn't and crawled off to sleep in the bath.

And when I awoke I was alone, this bird had flown.
So I lit a fire, isn't it good, Norwegian wood?

bideは動詞で「好機を待つ」。彼女が入れてくれたワインを飲みながら、好機を待った。
好機が何を指すかは説明不要だろう。
続いて彼女が言った言葉『It’s time for bed.』だが、ここで間奏が入る。
続く彼女のセリフが重要で、『明日の朝は仕事があるの』と言って
笑い飛ばした。とあるが、間奏の間に何があったのかは想像するしかない。

しかし、何もなかったことを暗示するのが次のcrawled off to sleep in the bath.だ。
crawl は赤ちゃんなどが床を這う、動作であり、水泳のクロールという意味もある。
さらにcrawl off のoff は「離れて」とか「去って」という意味合いだから、
おそらくふてくされて浴槽で寝入ってしまったのだろう。

翌朝目が覚めると、すでに女は出掛けた後であった と続く。
ちなみにbird とは若い女性をさす。一説によると、ここまでがジョンの体験で、
最後の一行はP.マッカートニーが加えたジョークで、
腹いせに部屋の中にあったノルウエー製の家具を燃やした。というオチがついている。
やはり『ノルウエーの森』ではなく『ノルウエー製の家具』だったのだ。

この頃からビートルズはスタジオでの実験に興味を示すようになる。
シタールのような新しい楽器を使ったり、イン・マイ・ライフという曲では
プロデューサーのジョージ・マーティンがエレクトリック・ピアノを回転を遅くして
録音したり、とレコーディングそのものを楽しむようになっていったのである。
1964年に念願のアメリカ上陸、そして全米制覇という偉業をなしとげたものの、
コンサートではファンは彼らの音楽など全く聞いていないことに嫌気がさし始めていた
のである。そして4人はこのラバー・ソウルをきっかけに、益々スタジオで費やす
時間が増えていくことになる。

ビートルズの生歌はこちらでどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=TNV2vaxOQ-Y&hl=ja


2009年09月24日

第15回 ♪ Joy to the World

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三匹の犬

Three Dog Night(夜の三匹の犬)とは面白いグループ名をつけたものだ。
スリー・ドッグ・ナイトは60年代後半に活躍した米国のバンドで、
約8年の活動中に3曲をチャートのナンバーワンに送り込んだ。
Joy to the World(喜びの世界)は彼らを最も有名にした曲だ。
最近も確かクルマのCMで使われていた。バンド名は「オーストラリアの先住民
アボリジニが寒さの厳しい夜に三匹の犬と一緒に寝る」という言い伝えによる(公式サイトより)。

Jeremiah was a bullfrog
Was a good friend of mine
I never understood a single word he said
But I helped him a-drink his wine
And he always had some mighty fine wine

Joy to the world
All the boys and girls
Joy to the fishes in the deep blue sea
Joy to you and me

ジェレマイアは大酒呑みだった
俺とは仲のいい友達だった
あいつの言ってたことはひと言も理解できなかったけどね
でもあいつが自分の酒を飲むときは手伝ってやったよ
いつもかなり強いけどうまい酒を持っていたからなあ

世界に喜びを
さあ、すべての男の子と女の子たちよ
深くて青い海にいる魚たちにも喜びを
お前と俺にも喜びを

bullfrog はうしガエルだが、ニューオーリンズの方言で「大酒呑み」のこと。
四行目にhelp という動詞が出てくる。応用の利く基本動詞のひとつだ。
(MAKE EASIER)つまり、誰かや何かを容易にする、改善するというのがコアの意味だ。
例によって日本語の「助ける」というのはたまたまある状況下でそう訳されるにすぎない。
日本語訳で覚えようとしてはいけない。単語は“機能”で覚えよう。

よく考えてみれば、誰かを助ける時は媒体として、アドバイス、おカネ、
サポート等さまざまなカタチをとる。

 ◆Learning English will help your promotion at work. 英語を習えば、昇進に役立つ。
 ◆Nobody can help her now. 誰も彼女を救えない。
 ◆No medicine seems to help.どんなクスリも効きそうもない。

歌詞は「ジェレマイアが酒を呑むのを手伝った」という意味で、
I helped him drink his wine.とすればわかりやすいだろう。
コアの意味が理解できれば、HELP!の一言が、助けて!=この状況をなんとかして!
の究極の一言であることがわかる。

では『Joy to the World』を聴いてみよう。
http://www.youtube.com/watch?v=16PUWjdxivc&feature=related

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