
PP&M
ピーピーエム。僕らは親しみを込めて、彼らをそう呼ぶ。Peter, Paul & Mary は1961年にメジャーデビューしたアメリカを代表するフォークグループである。3人はNYのグリニッチ・ビレッジで出会い、音楽という媒体を通して問題意識を持つことや人間愛の大切さを訴え続けた。 日本でもPPMフォロワーズなんてグループが登場するほど絶大な人気があった。2本のギターと3人の歌声だけで奇跡のハーモニーを聞かせてくれた。 今回の曲♪Leaving on a Jet Plane(悲しみのジェットプレーン)はまだ無名だったジョン・デンバーが書き下ろした楽曲だが、69年にPP&Mが同曲をカバーし大ヒットとなった。
近年では映画『アルマゲドン』でも挿入歌として使われていた。 愛する女性との別れを歌ったラブソングだが、ベトナム戦争が激しさを増す69年に発表されたことで、ジェットプレーンとは軍用機を指し、兵士として戦場へ赴く男性の気持ちを歌った反戦歌であるという解釈が一般的だ。
歌詞はとてもわかりやすい。目を閉じれば情景が目に浮かんでくる。
All my bags are packed, I’m ready to go 荷物はまとめた もう行かなくちゃ
I’m standing here outside your door 君が眠っている部屋のドアの外に立っている
I hate to wake you up to say goodbye 君を起こしてさよならを告げるのはとてもつらい
But the dawn is breakin’, it’s early morn だけどもうすぐ夜が明け、朝が来てしまう
The taxi’s waiting, he’s blowing his horn クラクションを鳴らしてタクシーが僕を待っている
Already I’m so lonesome I could cry もう寂しくて泣いてしまいそうだ
*So kiss me and smile for me キスして、そして僕に微笑んでおくれ
Tell me that you’ll wait for me 僕の帰りを待っていてくれると言って
Hold me like you’ll never let me go ずっと離さないほどきつく抱きしめて
I’m leaving on a jet plane ジェット機に乗って僕は旅立つ
I don’t know when I’ll be back again いつ帰ってくるかはわからない
Oh, babe, I hate to go ああ、君と離れるのはつらい
段落のような歌詞のかたまりをverse という。第1バースの4行目を見てみよう。
the dawn is breakin とある。dawn は夜明けだがbreakは“壊れる”ではない。
夜が明けるという意味だ。
BREAK のコアの意味は“連続性や継続性を絶つ”ことである。つまりそれが形のある
モノなら、break すれば、割れて原形をとどめなくなる。たまたま“割れる、壊れる”
という日本語があてはまるだけのことだ。仕事や勉強を中断してちょっと休憩を入れる
時、Let’s take a break.(コーヒーブレイクを取る)などというが、
これも一旦、仕事や勉強の連続性を絶つからbreak を使う。
また集まりの始めなどに皆の緊張をほぐすための軽いジョークを
an ice breakerという。 動詞なら、to break the ice だ。 氷が解けるように気分も
打ち解ける、とはうまくできた表現だと思う。
基本の動詞はコアの意味で理解すること。カンタンな単語を深く知ることがキモだ。


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