私のオフィスのスタッフで、春先より、ある難病を患っているものがいるのですが、先日、その領域の権威の先生から、これまでの経過、治療方針を確認された上で、「2年後には完治する」とのお墨付きをいただきました。
これまで、さまざまな医療機関を尋ね、ネット上で同じ病気を患っている人と情報交換し、良いということは何でもやってみようとしていたのですが、一向に改善する気配がなく、治療方針も、「症状を和らげる」、「進行を止めるといった」方向性であったようです。
完治という言葉を聞いて、濃霧で前がまったく見えなかったところから、突然 光明が差し込んで晴れやかになりました。
第3者の私ですらそうだったのですから、本人はどれほど勇気付けられたかわかりません。きっと、完治という言葉に支えられ、これからしばらく続く闘病生活に耐えることができるのではないでしょうか。
専門医師の言葉とは、それほど患者にとって重いものなのだと、思い知らされました。と同時に、私自身は、普段、リアルイベント、コミュニケーションのプロとして、クライアントに安心感を与えている事ができているだろうかと考えました。
選択肢を何案か示し、最終責任をクライアントへ押し付けていないだろうか?もっと、自分の示したプランに自信と責任を持つべきではないかということです。
多いに反省です。先方のニーズを引き出すという事という言訳により、クライアントの意向だからと、本質を診ず、都合よく解釈していた場面があったと思います。クライアントに示さなければならないのは、何名以上の集客が実現するとか、必ず収支でプラスになるとか、そういった具体的なことであり、手法は、その裏づけでしかないのです。
最近臨床現場で行われている、インフォームドコンセプトという手法は、「正しい情報を与えた上での合意」という患者に最終責任を押し付けただけの形を採っておりますが、患者にとって、最終合意を決定するのは、「必ず治す」というプロの信念なのではないでしょうか。
