« 第12回「振り返り①」 | メイン | 第14回「自分らしさを」 »

第13回「ビジョン」

私は世代に相応しく幼少から野球少年で、いまでもこの季節になるとワクワクして開幕戦を迎えるのですが、開幕から5試合を経過してわが広島カープは1勝もできておりません。
やはりFAで抜けた、エースの黒田、4番の新井の影響が大きいということなのでしょうか。ところが、セリーグでもう1球団、1勝も挙げていない球団があります。今年、同一リーグから最多勝投手と打点王と、日本最速のスピード記録を持つ押えの切り札を獲得し、年棒合計1位の巨人軍ですが、前評判を覆して、開幕5連敗と苦しんでいます。成績は同じでも両球団の背景はまったく異なります。

広島は、一昨年まで存在したドラフトの希望枠に囚われて、その年の目玉選手は獲得できず、一芸に強いでた無名の若手を自前で育成したあげく、ようやく成績をあげられるようになると、条件のいい他球団に移ってしまうという繰り返しで弱体化しています。
一方巨人は、潤沢な資金力を背景に、毎年目玉のアマチュア選手を獲得し、更に他球団の主力選手を集めまくって補強を続け、名前だけ見ると負けるわけがないというメンバーを揃えていますが、毎年期待に反してそれなりの成績で収まっています。
広島ファンとしては、弱者が強者に立ち向かう姿に共感し、いつかは、自前で育てた選手で優勝をと願うのですが、実はこの両球団、どちらも会社組織に置き換えると、魅力のない集団に移ります。

経営者は中長期の戦略を持って、勝つための補強をしていかなければならないと思います。有望な人材も積極的に獲得していかなければなりません。それが応援してくれるファン(顧客、株主、社員)に応えていくという義務であると思います。
かと言って、業界そのもののバランスを崩すような行為に出ていいものでしょうか。役員には決してなれない外字企業に本当の愛社精神を持った社員が育つでしょうか。業績が悪い時にチャンスを与えてくれる協力者に恵まれるでしょうか?
経営者の資質とはビジョンを明確に示し、信念を持ってひとつひとつ遂行していけるかどうかということではないかと思います。その信念が、人を動かし、社会を動かしていく原動力となっていくのですよね。

それにしても、広島県人ってイメージと違っておおらかなんですよ。
原爆を落とされてからほんの20年で、アメリカ人をおらがチームに迎えて応援できるのですから。。
そんなファンの声に1日もはやくオーナーは気が付いてほしいと思います。
あっ!ようやく本日、広島も巨人も勝ったようです。
これから秋まで、楽しませて欲しいですね。

ファンサイト