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2010年04月 アーカイブ

2010年04月01日

第376号『現在過去未来』

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【そして船は行く】

35歳、人生70年として丁度折り返しに立ち、これまでの来し方を俯瞰してみる。
そして、これからの行き方に想いを馳せる。
人生、このままでいいのかという自問。
35歳前後に、人を襲う迷いを「ミッドライフクライシス」と呼ぶ。

33歳のとき、トライアスロンのレースに初めて参加した。
ゴールするまで、およそ12時間、泳ぎ、漕ぎ、走った。

なぜ、そんなことをしようと思い立ったのか。
それまで、仕事も家庭も大きな障害も問題もなく過ごしてきた。
いま改めて考えてみても、これといった具体的な動機があったわけではない。
ただ、強いて言えば、あの時、漠とした不安と焦燥に駆られていた。

このままでは、ダメなんだ。
何をすれば良いのかもわからず、とりあえずスイム、バイク、ランのトレーニングを無茶苦茶にした。
レースを走り終え、ハッキリと解ったことがある。
「変りたい。」と、切に願う自分がいることを。
そして、39歳のとき、16年勤めた組織を辞めた。

年を重ねた今だから言えることがある。
未来は、過去の放物線上に描かれるとは限らない。
過去は未来の予兆をはらんでいるが、それは様々な要因によって変化しうるものなのだ。
過去の成果を突きつけられ、それがそのまま未来の結果につながるというのは錯覚にすぎない。

未来は、自らが切り拓くものなのだ。

【お知らせ
】
ファンサイトは4月9日、9回目の創立記念日を迎えます。
「恒例!ファンサイト創立記念観桜会」を開催します。
来週4月9日(金)場所:浜町公園(都営新宿線 浜町駅徒歩30秒)
時間:夕方より
川村は4時ころから場所を確保するため、桜の木の下で飲んでます。
早く来れる方はどうぞ!待ってます。

2010年04月08日

第377号『光明』

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【光造物】

映画「フローズン・リバー」を観た。
コートニー・ハント脚本/監督の本作品は、08年のサンダンス映画祭グランプリ獲得をはじめ、09年アカデミー賞オリジナル脚本賞にもノミネートされた。
現在、アメリカのインディペンデント映画界でもっとも注目されている実力派女流監督である。

厳しい状況に置かれた2人の母親が登場する。
5歳と15歳の息子を持つ、主人公の白人女性レイ(メリッサ・レオは、この演技でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた)。
レイは、新しいトレーラーハウス購入のための資金をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされたばかり。
一方、先住民保留地で暮らすモホーク族のライラは、夫を事故で失い、1歳になる息子は義理の母に連れ去られていた。
ふとしたきっかけで出会った2人は、それぞれの切羽詰まった状況を切り抜けるため、共犯関係に足を踏み入れていくことになる。
そして、取り返しのつかない事態に追い込まれた彼女たちは、・・・。

この映画には、離婚、別居、未婚、死別、家族の崩壊、孤立する個人、そして貧困といった、いま、私たちが直面している問題を静かに、しかし、目を背けることなく描いている。

かつて、共同体への依存、相互監視といった呪縛からの解放に熱狂した個人が、いまや、すべてが自分に委ねられ、個人の選択や差異の尊重ばかりがとりざたされる事態に半ば、困惑している。
そして、すべての伝統的規範が溶けたいま、個人として自分が選択するべき基準の不在に気付き、狼狽してもいる。

家族の崩壊も、孤立する個人も、貧困も、ひとり一人にとって自分に固有の問題のように扱われる。
あたかも、すべては自己責任なのだと。

しかし、いま求められているのは、一見、個人の問題に見えるものの中に、社会的な要因を見出し、個人の悩みを社会全体の課題として問い直す仕組みが必要なのではないか。
出口はなかなか見えないが、映画「フローズン・リバー」の中に、微かばかりの光明を感じることができた。

お知らせ

ファンサイトは4月9日、9回目の創立記念日を迎えます。
「恒例!ファンサイト創立記念観桜会」を開催します。
4月9日(金)場所:浜町公園(都営新宿線 浜町駅徒歩30秒)
時間:夕方より(川村は4時ころから場所を確保するため、桜の木の下で飲んでます。)
待ってます。

2010年04月15日

第378号『100冊』

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【3月に読んだ本たち】

日々、仕事をしていく上で抱えている課題を解決するためには、本を読むことがどうしても必要と感じた。
だから、とりあえず年間100冊の本を読むと決めた。
100冊という数に特別理由はなかったが、たくさん読む、という決意を具体化したいと思ったからだ。

しかし、この目標を立てるも、ここ数年、いまだ達成していない。
100冊読む、ということは、一ヶ月8.3冊読まなければ到達しない。
つまり、少なくとも一週間に2冊は読破するということである。
昨年は、かなり気合いを入れて取り組んだ。
ちなみに、一昨年は66冊、去年は81冊。
たしかに読む冊数は増えた。
がしかし、結果は付いてこなかった。

年間、100冊読破。
これは、かなり高い目標であったことを改めて思い知った。
もともと、本を読むのが苦手でしかも遅読。
かといって、速読法のような方法で読むのも、なんとなく抵抗がある。
いずれにしても、思うに任せて読むだけでは、なかなか達成し得ない。

そこで、読むルールを3つ決めてみた。
1つ目は、なんのために読むのかを意識する。
2つ目は、どうにもつまらないと思ったら途中でも止める。
3つ目は、なるほどと思った箇所に線を引き、そのフレーズをノートに書き写す。

ようするに、知識ではなく、知恵という武器を手に入れるために本を読んでいるのだ。
現在25冊目、今月は32冊までいくぞ。

2010年04月22日

第379号『キーワードは「教育」』

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【楽しい音のおもちゃ箱】

日本のクラシック音楽界をリードしてきた楽団のひとつ、日本フィルハーモニー交響楽団。
いま、ファンサイトでは、親子で楽しめる日本フィルファンサイト「楽しい音のおもちゃ箱」サイト制作のお手伝いをしている。
サイト制作のコンセプトは「エデュケーション」。

子供たちにとって、音楽が楽しく、わかり易く、より身近なものになるよう、日々ご担当のWさん、Sさん、Iさんと議論を重ねコンテンツ開発をしている。

もともと「エデュケーション」というテーマは日本フィルの大きな柱の1つでもあったが、このコンセプトアイデアは、2年前、東京現代美術館で観た「スタジオジブリ・レイアウト展」で確信にちかいヒントを得た。
高畑勲氏・宮崎駿氏、両監督のレイアウト展示である。
レイアウトとは、一枚の紙に背景とキャラクターの位置関係、動きの指示、カメラワークの有無やそのスピード、撮影処理などアニメで表現される全てが網羅された「手書きの設計図」である。


レイアウトを制作行程に取り入れるシステムは、1974年に「アルプスの少女ハイジ」で、この二人が本格的に導入したものだという。
PCもCGも使わず、ひたすら手書きによるレイアウト。
展示数1300点、圧倒的な量に驚かされた。
そして、この展覧会が他のアニメ関連の展示と違うことにも気が付いた。
それは、ただ単に、アニメキャラクターのセル画を並べるのではなく、コンセプトやストーリースケッチがアニメーション制作のどの部分に関わっているかが、子供たちにも解り易く見て取れる展示になっている。

このことは、地方の動物園でありながら上野動物園の入場者数を抜き、話題にもなった旭山動物園にも共通している。
ここでは寝ていて、ちっとも動かないライオンやヒョウたちの形態を展示するのではなく、生き生きと動き回る行動を展示することで、圧倒的な楽しさをプレゼンテーションすることに成功した。

スタジオジブリ、旭山動物園が目指している共通項は何か?
ミュージアムや動物園は教育機関でもある、という当り前の認識に立ち、すべてを構成しているということだ。
日本フィルファンサイト「楽しい音のおもちゃ箱」も目指すべき地点は同じだ。
つまり、キーワードは「教育」。
いま、あらゆるジャンルで楽しく学ぶことに子供も大人も渇望している。

日本フィル 夏休みコンサート2010


お知らせ
いよいよ来週から連休です。
それに伴い、ファンサイト通信も連休とさせていただきます。
4月30日、5月7日はお休みです。
5月14日(金)ファンサイト通信380号をお届けします。

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