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2009年03月 アーカイブ

2009年03月05日

第323号『インサイト』

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【ダクト】


製品やサービスが素晴らしいからといって、お客様に受け入られるとは限らない。
むしろ期待通りに売れることの方が珍しい。

マーケティングの巨人、セオドア・レビットによれば「企業が売るべきものは、売り手によって決まるのではなく、買い手によって決まる」と言及している。
ならば、なぜ買わないかを知るためには、お客様に聞いてみるのが一番だ。

いま、ある商品ファンサイトを運営している。
このファンサイトで先日、無料アンケートを実施した。
はたして、なんのインセンティブもなく回答してくれるものなのか、との声もあった。

それはまったくの杞憂だった。
回答率5%以上。
従来の、はがきによるアンケート収集を知る者にとっては、驚異的な数字が出た。

さて、今回このアンケートのテーマは「あなたが買わない理由はなんですか?」。
このテーマについても、いくつかの懐疑的な声があった。
曰く、買わない理由などいくらでもある。
むしろ、買わない理由をたえず用意しているのが顧客である。と。

しかし、このアンケートから、いくつかの具体的な問題点が浮かび上がってきた。
その問題点は想像通りのものもあれば、まったく予想もし得ないものも数多くあった。

購買に至らなかったお客様の心の内という世界について、もっと深く分け入ることが必要だと、あらためて感じた。

なぜならば、構築の原理がわかれば、世界の成り立ちがおのずと判るはずだから。

2009年03月12日

第324号『処方箋がない』

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【雨に煙る滑走路】

サッカーのまねごとをして、足の人差し指を打撲した。
週末の散歩はあきらめ、長椅子にゴロリとなりながらTVをつけ本をながら読みしていた。
幾つかの報道番組や、果ては「新婚さんいらっしゃい」まで見るともなく観た。
映し出された事象の大方はどうでもよいことばかりであるが、気になることがあった。

異なる番組で見た、妻子を持つ30代の男性ふたり。
方や報道番組で、老人介護の現状を特集した番組に登場した元介護士。
もう一人は「新婚さんいらっしゃい」に出演した、新聞社の契約社員として働いているという男性。
元介護士は専門学校を出て資格を取り、老人介護の仕事をしていたが手取り13万円。
あまりの給料の安さに、家族を養えず辞めたという。
一方、新聞社の契約社員として務めている男性は月給20万円。
大学卒業後、イギリス留学までしている。
これじゃ、資格も学歴もなんの保証にもならない。
彼らの賃金がそれぞれの努力に見合っているのだろうか。
そんな疑問が浮かんだ。

J・Kガルブレイスの『満足の文化』によれば18世紀後半から始まった資本主義の歴史は、結局のところ「各時代の満足している上層階級に都合のよいものであった」と総括している。
その上で、市場原理を重視し規制緩和を主張する「マネタリズム」こそ、現状に満足している階層に適応した経済政策であると。
レーガンから始まり、小泉までの流れは経済の活性化と同時にガルブレイスの予言通り驚くほどの格差が生まれた。
先の衆議院選で、多くの日本人は自らの努力に見合う代償が得られるのではないかとの思いで、小泉構造改革を是とした。
そして結果、真逆なものとなった。

経済成長がすべの問題を解決する、という幻想からそろそろ抜け出す時がきている。
しかし、その処方箋をいまだ、誰も手にしていない。

2009年03月26日

第325号『いま一番したいこと』

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【円筒形+立方体】

先週末、新しいファンサイトをアップした。
親子で楽しむ『日本フィル夏休みコンサート2009』のファンサイト。
日本フィルハーモニー交響楽団は1956年創立の日本屈指のクラシック交響楽団である。
日本フィル恒例の夏休みコンサート。
今年はチャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』をスターダンサーズ・バレエ団とともに演奏する。
堅苦しく、むずかしい音楽の話しではなく、何度も訪れてもらえるコンテンツを、ファンと一緒に作るサイト。
つまり、子供も大人もともに音を楽しむサイト作りを目指す。

これまで、いつくかのECサイトにも関わってきた。
そして、最近、気が付いたことがある。
「ECサイトとファンサイトとは相性が良い」と。

実際、ECサイトを運営していく上でリスティング広告やアフリエイトは効果がある。
しかし、その一方で、ある一定以上の拡大を過ぎると、逆に原価率を圧迫しパフォーマンスの限界が来る。
ではどうするか。

1つの方法として、ほぼ無料で配信するメルマガ会員を自前で保有し、歩留まりをあげ、結果としてリピーター=ファンになってもらう。
そのためには、取り扱う商品やサービスと関係の深いデータ・ニュース・コミュニティなどを提供する専用サイト=ファンサイトを通してファンの再訪問率を上げていくことが重要になる。

ECサイトとその商品やサービスのファンサイトをセットで運用する。
このモデル構築をもっとわかり易く導入できるよう、もっともっと多くの方々に伝えたい。

ファンサイト