2010年09月03日

2010/9/ 3
iTunesはソーシャルネットワークサービスになります。

Web

さまざまな憶測を呼んでいたAppleのスペシャルイベントが今週の9月1日(日本時間では2日の早朝)に開催されました。ふたを開けてみると、ほぼ憶測どおりの発表内容で、個人的には新味にとぼしかったという印象でした。

発表の中にiTunes 10で追加されるソーシャルネットワーク機能というのがあります。音楽情報を中心にしたソーシャルネットワーク機能で、フォローしたアーティストの情報を取得したり、お気に入りの曲や写真、動画、コンサート情報をチェックしたり、コメントを投稿したりできる。また、アーティストだけでなく、ユーザーも自分のプロフィールを作成できるので、友だちをフォローして、聴いている曲やダウンロードした曲、フォローしている友だちの間でトップチャートなどの情報が共有できるようになるそうです。つまり、iPhoneやiPodの母艦であるiTunesをプラットフォームにしたソーシャルネットワークができるということです。

ソーシャルネットワークのビジネス利用への期待は高まるばかりですが、決定打となるようなアプローチやサービスはまだありません。

ソーシャルネットワーク上の資産を見える化するソーシャルグラフなど、サービスを横断的に活用するアプローチやアイデアの中から有効なものが出てくれば良いのに、と個人的には思っていますが、実際に繰り広げられているのは、サービス提供者(SNS)の間でのユーザーの囲い込みのようです。

ソーシャルネットワークなサービスや機能が乱立気味ではないかと感じる今日この頃。社会学で言う「ダンパー数」とか「150人の法則」はコミュニティの構成員数の限界を示していますが、1ユーザーが参加できるコミュニティの数にも限界があるのではないかと思います。数か所であっても、複数のSNSに出入りしてそれなりにコミュニケーションをするとなると、それは大したことですから。あれこれ乱立しても、あれこれ使おうという気にはならないのが現実でしょう。

囲い込み合戦の中で、ひとりのユーザーとして享受しているソーシャルネットワークの魅力が薄れてしまうとしたら、それは残念なことです。また、サービス提供者の皆さんには、囲い込みというレガシーな戦術ではなく、ソーシャルネットワークを進化させるアイデアを持ち込んで戦ってほしいなあと思う今日この頃です。

2010年07月23日

2010/7/23
アクティブユーザー5億人

いいね!

今週Facebookのアクティブユーザーが5億人を突破したと報じられました。創業からわずかに5年半での快挙です。Facebookはソーシャルネットワークサービスを略してSNSと呼ばれるサービスのひとつです。日本ではmixi(ミクシー)が最大手ですね。最近では Facebook VS. Google という記事があちこちで書かれるなど、Facebookの存在感はとても大きなものになっています。

なんと言ってもその強みは、ユーザー相互の関係性をデータとして持っている点です。たとえば「ソーシャルグラフ」という用語で語られているのがまさにそれです。ソーシャルグラフとは、SNSやブログ、ツイッターなどのネットワークにある情報の相関図というような意味です。情報をかき集める検索サービスに比べて、SNSではユーザー自身がソーシャルな情報を発信しやすいために、既存の検索サービスよりもSNSの方が有利とする見方が一般的です。もちろんGoogleなどの検索サービスも、SNSサービスを立ち上げるなどして、ソーシャルな情報の獲得に力を入れています。

さて、今週話題になったFacebookの5億人の内訳ですが、ユーザーの居住地を調べた記事(Where Facebook's half a billion users reside )があるので紹介しておきます。記事によると、アジア地区のユーザーが占めるシェアは17%で、他の地域に比べて大きな伸びを見せています。アジア地区のユーザーの年齢層は18~25歳が最も多く、これは20~28歳のユーザーは約3割を占めるmixiと似た傾向です。しかし、国別で過去12週間の変動を見ると、アジア地域からは5カ国がエントリーしているものの、その中に日本は含まれていません。

今のところ日本では不活発な感じですが、世界中でこれだけ騒がれているFacebookがどんな風に日本で浸透していくのか注目したいと思います。Facebookがどんな企業なのかは、この記事(Facebook5億人突破=で、いったいどんな会社)がおもしろかったので紹介しておきます。

2010年07月02日

2010/7/ 2
マイクロ化とは?

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マイクロ化についてもう少し考えたいと思いながら、良いアイデアが出ないまま日を過ごしてしまいました。マイクロ化とは一体何なのでしょうか?ひとまず問題を整理してみるところから始めようと思います。

microというのは、マイクロともミクロとも呼ばれる単位名から来ています。一般にはとても小さいものということですね。コンテンツについてマイクロ化と言う場合には、「大きなものを小さくする」ということと「元々小さなもの」の2つを指すのではないかと思います。

「元々小さなもの」はすでにマイクロな訳で、それを「マイクロ化」という言葉で語るのは矛盾するようですが、たとえば、ツイッタなどのミニブログやYouTubeなどの短い動画が、この元々小さなものとして挙げられることを考えるとおかしくもないのかなと思えます。文脈としては、ブログや動画など、以前は大きなサイズで成立していたものが、新たに小さいものとして成立しているということだと思います。

次に「大きなものを小さくする」方には、その小さくする仕方によっていくつかバリエーションが考えられそうです。たとえば「縮小する」「分割する」「小分けにする」という3つに分けて考えてみます。話題や噂というものを思い浮かべて、それらがどのように元ネタをマイクロ化するかを考えてみます。すると、それは元情報のまとめ(縮小)であったり、一部(分割)であったり、導入(小分け)であったりすると思うのです。

「小分け」というのが分かりにくいかもしれませんが、これは聴き手を元情報へ誘(いざな)うための参照のようなものを想定しています。参照というよりは、元情報への言及のような行為が近いかもしれません。(もっと良い言葉があればぜひアドバイスくださいませ)元情報の一部を切り取って紹介する「分割」との違いは、「分割」が紹介者の文脈に応じて行われるために元情報の意図に縛られないことがあるのに対して、「小分け」には元情報の意図への参照/言及が含まれているということです。

さて、こんなことを考えながら、「大きなものを小さくする」その方法が「縮小する」「分割する」「小分けにする」の果たして3つだけで済まされるのかどうなのか、依然考え中です。この3つで良さそうだとなれば、既存のコンテンツをマイクロ化する方法として、次へと考えを進めてみたいと思っているこの頃です。

2010年06月11日

2010/6/11
コンバート型とマイクロ化

これは革袋ではない。

iPad騒ぎの後を引き継いで新型iPhoneの話題が席巻した今週でしたが、皆さんいかがおすごしでしょうか?ツイッターを見ていると、「どう考えても自分は新しいiPhoneに買い替えるべきだ」という言い訳が大量に飛び交っていました。良いと思っているのなら黙って買い替えればいいのに。

...という物欲心理学は置いておいて、前回紹介した電子雑誌について、HTML5という新しくてオープンな技術で表現したという点は至極おもしろいと思っているのですが、電子化されている内容、つまり雑誌の内容については、もうひとつピンと来ていませんでした。マルチメディアという言葉が流行ってCDROMがもてはやされた昔を思い返して、あの電子雑誌は、紙のコンテンツの焼き直しじゃあないだろうかと思ったからでした。

たしかに、紙の雑誌では実現できない、他の情報へのリンクや参照があったり、いくつも新機能が搭載されていることは事実です。しかし、コンテンツという観点から眺めてみると、中心にあるのはSports Illustrated誌そのもので、そこに新機能がぶら下がっているだけとも見えます。HTML5のデモとして作られたのでそれで良いとも言えますが、意地悪な見方をすれば、あれは焼き直しに過ぎません。

そんな中で、あるブログ(「電子書籍はリッチ化とマイクロ化の両方が必要」)を読んで、なるほどと思ったことがありました。新しい酒を古い革袋に入れるなという聖書の言葉がありますが、電子書籍/雑誌の場合にはこの逆で、新しい革袋(デバイス)には新しいコンテンツが必要だと言うべきなのかもしれません。

先のブログでは、コンテンツの方を新しいものにせよと謳って、Podキャストやビデオブログなどで確立した手法が使えるとアドバイスしています。作るなら新しい酒、というのはまったく正統な考えです。

しかし、実際に起こっていることは、古い酒を新しい革袋に入れようとするアプローチです。先のブログではこれを「コンバート型」と呼んで、iPad発売日にツイッターで評判だった京極夏彦の『死ねばいいのに』について次のように書いています。

これは先述したコンバート型のコンテンツであり、紙のつくりをそのままiPadに持ち込んでいる。これでは通勤電車などではいくら頑張っても読み進められない。勘違いのないように断っておくが、京極氏の作品の質が良くないということではない、とりたてて文体が読みにくいわけでもない。従来の小説という枠組がiPadには向かないように感じるだけなのだ。これは紙のための小説フォーマットを踏襲しているからだ。

コンバート型では限界がある、というか不可能でさえあり得る。ではどうするのか?そのヒントのひとつが「マイクロ化」だとブログは述べています。

しかし、ただコンテンツを細切れにすればそれがマイクロ化だという訳ではありません。忘れてならないのは、新しい革袋がもたらすのは、新しいデバイス(ハードウェア)だけでなく、コンテンツの新しい消費スタイルでもあるということです。焼き直しの発想には、デバイスだけを見て、それがもたらす生活習慣の新しさへの視点が欠けてしまいがちです。それが焼き直し発想の根本的な問題になるのだと思います。

2010年05月27日

2010/5/27
電子“雑誌”事情

本日(5/28)、話題のiPadが日本でも発売されました。これからしばらくは、日本国内からどんな反響が伝わってくるのかが楽しみです。

iPadの登場で電子書籍をめぐる話題が過熱しています。日本の大手出版社からもiPad向けの電子書籍をリリースするというニュースが出てきましたね。人気作家とともにに日本の出版社の存在感をアピールするつもりが、虎の威を借る狐のように見えて仕方ありませんでしたがw。電子書籍をとりまく熱気には、海の向こうとこちらとでかなりの温度差があるように感じますが、日本国内には電子書籍市場を作っていこうという有力な動きは見当たらないように思います。否応なく外圧によって市場が変化させられていくというのが近い将来ではないかと想像しています。

さて、書籍だけではなく雑誌にも電子ブームがやって来るのでしょうか? 先日開かれたGoogle I/Oというイベントで興味深い電子雑誌のデモがありました。

Google I/Oは技術者向けのイベントで、その基調講演では新しいビジョンや技術が紹介されて話題になります。今回はHTML5の話題の中で新スタイルの電子雑誌が紹介されました。iPadなどのデバイスを意識したデモではありませんが、HTML5というオープンな仕様の上でこれほどのビジュアル表現が可能になっていることが何とも素敵です。3分ほどのデモ動画があるのでご覧ください。


Sports Illustrated Magazine - HTML5

Sports Illustrated Magazine - HTML5

今年の始めごろには、AdobeがWIRED誌を電子化するというデモもありました。2月のTEDカンファレンスで紹介されたもので、デモ動画の中で垣間見られる画面(誌面)の動きや操作感には興味深いものがあります。こちらはInDesignという定番のデザインツールを使って作られているところがポイントです。デザイナーが使い慣れたツールの先にこのような電子雑誌があるというわけです。デモにあるWIRED誌は今夏のリリースを目指して開発中なのだとか。


TRANSFORMING THE MAGAZINE EXPERIENCE WITH WIRED

TRANSFORMING THE MAGAZINE EXPERIENCE WITH WIRED


書籍、雑誌を問わず、電子化するためのツールや仕組みは次々と進化しています。オープンな仕様や技術、ツールも使えるものが揃っているので、アイデアを持ち込んで挑戦する価値は大きいと思います。国内でも活気のある展開となることを期待している今日この頃です。

2010年05月14日

2010/5/14
今年もTEDxTokyo 2010

こんなボタンでおもてなし

ちょうど1年ほど前にこのコラム(「つぶやきをタグ付けする」)でTEDxTokyoというイベントを紹介しました。

昨年は、ブログとライブ中継にTwitterを加えて、情報のつながりが生み出されていく様子がとても興味深かったのを覚えています。振り返ってみると、この1年でTwitterはかなり普及しました。当時はTwitterが検索エンジンサイトと提携しておらず、つぶやきを検索したり分類したりする手段に限りがありました。そんな中で、つぶやきをタグ付けしてまとめる方法としてハッシュタグの活用についてコラムに書いたのでした。

TwitterとGoogleは2009年10月に、つぶやきをGoogleの検索結果に取り込むことで提携しました。同じ提携はMicrosoftのBingやYahoo!とも結ばれているので、現在ではそれらの検索サービスを使ってつぶやきを探し出すことができます。もちろん、このように状況が変わっても、ユーザーを横断してつぶやきをまとめるハッシュタグの有効性はなくなっていません。イベントや議論、話題の追跡などの場面で活用されています。

Twitterの普及に加えて、動画コンテンツへの敷居もずいぶん低くなりました。「ダダ漏れ」というキーワードで話題になっていますが、手軽に動画を放送できるUStreamが普及してきたことで、動画コンテンツの位置づけは大きく変わっています。利用のしやすさという意味だけでなく、コンテンツの内容やあり方についても、動画コンテンツはこれまでと違った身近さを持つようになってきたと思います。動画との付き合い方や楽しみ方も多様化しています。

さて、今年は5月14日(土)にTEDxTokyoの第2回目が開催されます。開催へ向けて、今年も、ブログや動画Twitter(ハッシュタグは#TEDxTokyo)を使って機運を盛り上げています。今年は「21世紀、最初の10年」など4つのテーマを掲げてセッションが行われます。昨年は日本から参加したプレゼンテーターが少ない印象でしたが、プログラムを見ると今年はかなり増えています。個人的には、コンピュータ科学者の外山健太郎さん、IDEOのオーウェン・ロジャーズなどが楽しみです。ハワイ音楽マニアとしては、オープニングのジェイク・シマブクロのウクレレ演奏(おそらく)も見逃せません。

イベントの開催を挟んで、どのような形で体験や情報のつながりや盛り上がりが創り出されていくのか、楽しみながら観察してみたいと思っています。

2010年04月09日

2010/4/ 9
「新しさ」に飼いならされて

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前回は、新製品がなくなるという“妄想”を書きました。新旧含めて膨大な数の製品が、横並びになっていくというフラットな状況を妄想して、そこでは「選ぶ」ことが最大の課題になるのではないかと考えました。また、ソーシャルネットワークなどでのコミュニケーションを通じて比較検討することが「選ぶ」ことの最良の方法になるのだろうなと。

そんな妄想世界から見ると、新製品のニュースに込められている「新しさ」というのはなんだろうかと、「新しさ」を批判的に見たくなります。つまり「新しさ」のメッセージとは欲しい気持ちを掻き立てるためのものでしかなかった。そういうふうに、「新しさ」の内幕があからさまに見えてきてしまうのです。

また、「新しさ」は製品の利点を比較検討することへは導かないので、「新しさ」をもとに選ぶと、コレ欲しい!という気持ちのところで判断は停止してしまう。と言うよりも、欲しい気持ちのその先に考えを進めないように判断は停止させられているのかもしれない、とも思えてくるのです。

まったくヘンな世界です(妄想の世界ですからね^^;)。これから買い物をしたいと思っている立場からすると、「新しさ」よりも、製品の良さについていろいろと考えたい気持ちがあります。マーケティングが送りこんでくる「新しさ」よりも、たとえば製品の開発者や愛用者の声を聞いてみたい。新しいかどうかということよりも、良いものかどうかの方が重要なんだという当たり前のことを前提にして選びたいのです。「新しさ」に飼いならされていた自分から、選べる人に、そういう人に私はなりたい... というあたりで、ようやく妄想世界の夢から目が覚めました。

新しモノ好きとしては、新製品登場のニュースで掻き立てられる、ちょっと腰の浮いたようなソワソワ感。そのソワソワ感をワクワク感に換えてしまいたくなるジリジリした渇望... こうして踊らされている楽しみというのもないとは言えないのですが、この先いつまでそれが楽しめるのか、と自問する今日この頃です。

2010年03月26日

2010/3/26
「新製品」あります

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iPadの発売が近づいて電子書籍の話題がますます盛んです。電子書籍の普及によって何が起こるのか、いろいろと予測されています。その中でおもしろく思うのが「新刊」のあり方です。

iTunesなどの音楽配信サービスの登場で激変した楽曲との比較で考えてみると、膨大な数の楽曲にかんたんにアクセスできるようになったことで、ユーザーの嗜好の多様化が劇的に進行しました。いつでもどこででも好きな曲にアクセスできるという環境の中では、ある曲が「新曲」であるかどうかに大きな意味はありません。重要なのはそれが好きな曲であるかどうかです。

同じような環境を電子書籍にも想定してみると、そこでは「新刊」という概念が希薄になっていくことが想像されます。現在の書籍業界にとって新刊は非常に大きな存在です。そこには音楽業界とは違った構造的な課題もあるだけに、事態は深刻かもしれません。

一方、ユーザーの視点から見ると、新聞、雑誌、テレビなど既存のメディアが提供する書評などの情報はユーザーの私的な嗜好に十分に応えてくれるものではなくなっています。お仕着せのおすすめ情報では満足できません。ブログや商品比較サイト、SNSやTwitterなどのソーシャルメディアなど、ネットから入手できる情報の方が使い勝手がよいのです。

書籍の作り手と売り手にとっては「新刊」というラベルが力を失っていく。ユーザーは、権威あるお墨付き情報を排して、何を選ぶかという問題に立ち向かっていく。お互いに課題があるわけです。この間のことを考えていくとおもしろいのです。

老婆心ながら、この話は予測から予測した妄想トークなのでご注意ください。妄想ついでに、「新刊」を「新製品」と読み替えて話をさらに広げてみるのもおもしろいかもしれません。私たちの身の回りには、そこそこ使えるまたは満足できるものごとが、すでに十分にあると言えます。新製品だから良いのだ、と無条件に断言する理由はそれほど多くない気がするのは私だけでしょうか。

2010年03月12日

2010/3/12
広告 2.0

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SocialMedia.com の Seth Glostein が Ads 2.0 というビジョン(Ads 2.0: The Next Evolution of Online Advertising)を発表。ソーシャルメディアが一般に普及するにつれて、広告にも自ずとソーシャルメディア的なものが期待されるようになる、という背景を想定して構想されたものです。同じような対比は Web 2.0 の時にもありましたが、もちろんこれはそのオマージュでもあります。

Twitterを意識しすぎではないかという項目もあり、また最後の「広告」から「コンテンツ」というのは大胆ですね。広告がなくなってしまっては2.0が成り立たないのではと思ったり。

個人的におもしろく思ったのは「ページから人」、「割り込みから会話」という項目でした。ソーシャルメディアでのコミュニケーションでは「シェア(共有)する」という発想が重要なので、そうした項目も欲しかったなあと思ったり。たとえば「奪取からシェア」とか、もう少しマイルドに「獲得からシェア」とか。また、マス媒体が効かなくなっていると言われますが、そこのところを汲んで「マスからパーソナル」などもあって良さそうです。

こんな風に思いつくままに言葉に出していくと、ちょっとしたブレストになります。SNS 1.0と2.0とか、新聞1.0と2.0などなど、番号を付けるだけの手軽さで利用できます。「2.0」という概念の価値は、アイデアを刺激するフレームワークとして利用することにあるのかもしれません。

Ads 1.0 vs. Ads 2.0
Ads 1.0 Ads2.0

やらせ(fake)

本物(real)

ページ(pages)

人(people)

提言(statements)

問い(questions)

静止画像(static images)

動的データ(dynamic data)

一般的な(generic)

個別の(personalized)

Google AdSence

Facebook Connect

バナー(banners)

アップデート(updates)

キーワード(keywords)

ツイート(tweets)

クリック率(CTR)

バイラリティ(virality)

クッキー(cookies)

アイデンティティ(identity)

行動ターゲティング(behavioral targeting)

明確なオプトイン(explicitly optin-in)

プロフェッショナルな場(professional spots)

アマチュアの動画(amature videos)

メガバイト級のマルチメディア(megabytes of multimedia)

140文字のテキスト(140 characters of text)

割り込み(interrupt)

会話(converse)

価値の絞り込み(detract)

価値の付加(add value)

広告(advertising)

コンテンツ(content)

2010年02月19日

2010/2/19
新しいBuzzの登場。その違いは?

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先週リリースされたGoogle Buzzで、Googleは出遅れていたソーシャルネットワーク市場へ乗り込んできました。トラフィックの主流が検索エンジンからソーシャルネットワークへと移っています。たとえば、ユーザーが検索にかける時間よりも、目的先のサイトで過ごす時間が圧倒的に長いということからも、検索の地位が揺らいでいると想像できるでしょう。しかも、検索結果より身近な知り合いの意見の方が重視されるのは周知のとおりです。

Google Buzzとは、平たく言えばTwitterのようなサービスです。Twitterとは機能面では、140文字という文字制限がないことや、写真や動画などが付けられることなどの違いがありますが、最も大きな違いは、Twitterのつぶやきがタイムライン(TimeLine, TL)という話題の流れであるのに対して、Buzzは掲示板などで見るような「スレッド」形式であることでしょう。スレッドとは、あるトピックの下にコメントが連なっていくものです。したがってBuzzの醍醐味は「リアルタイムでコメントチェーンがぶぁーっと膨れ上がる状況を見ること」にあるとも言えます。

しかし、そのBuzzの醍醐味も、興味あるスレッドの存在を知らなければそこに参加できません。タイムラインを眺めておもしろそうなものを拾い上げるというTwitter的なたのしみは、今のところBuzzにはなさそうです。

すでにGoogle Buzzを半年使ったGoogleの共同設立者Sergey Brinによると、Googleはバズのノイズを低減するためにレコメンデーションシステムに取り組んでいるようです。スレッドを発見するための検索をシステムに肩代わりさせようとしているようにも思えますが、それよりも、これはスレッドに集中できる環境を作ることが目的ではないかと思います。やはり、スレッドとタイムラインの違いという点にGoogle BuzzとTwitterの大きな差別がありそうです。

Googleが食い込もうとしているソーシャルネットワークにはFacebookという巨人がいます。ニュースメディアは早々に、Facebookは磐石で、Buzzには新味がないと結論づけています。また、ソーシャルネットワーク市場はすでに成熟しており、スイッチングコストがかかるためにBuzzは苦戦するとも見られています。Sergey Brinは「いろんな計画よりも、Buzzがこれからどう使われていくかが重要だ。」と言っていますが、彼らの実験にユーザーが気前よく付き合ってくれるのかどうか。今のところアーリー・アダプターの反応に好意的なものは少ないように感じます。

執筆者のプロフィール

伊藤 篤
(イトウアツシ)

株式会社オライリー・ジャパン
編集長

旅行業界紙、旅行書出版社やパソコン誌などでのライターや編集者を経て、1995年ごろよりWeb制作に関わる。文化放送系の新卒採用向けWebサービスや中古ゴルフクラブ販売のECサイト、ファンサイトでお馴染みの「極楽クラブ」などの企画制作に携わる。2002年から株式会社オライリー・ジャパンに参加。2004年より現職。"changing the world by sharing the knowledge of innovators"のミッションの下、オープンソース・テクノロジーを中心に、最新テクノロジーを書籍化している。趣味はウクレレと、Lightweightなプログラミング言語でちょっとしたツールを書くこと。

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