徒然草

2017年12月17日第74回 真冬のサーファー

 気が付くと、2017年もあとわずか。振り返る間もなく駆け抜けた1年間は、例年になく充実したものでした。生涯ナンバーワンの1年間は、年初の決意から始まりました。「好きなこと」×「貫く」=「本質追求」と思いたち、環境づくりをしました…まずは捨てることから。
 着なくなったシャツ、使わないボールペン、用途のわからないデスク周りの配線、数年前の裁判で使った証拠資料…必要ないものをすべて。少なくともこの1年間、衣類は何一つ購入しておらず、有料のアプリもEvernoteのバージョンアップとSkypeの課金のみ。

 与えられた時間とお金は、すべてといっても過言でないほど、自分の経験に費消しました。新しいことを学んだり、刺激的なことを経験したり、報道された現場を実際に見に行ったり、会えなかった友人の声を聞きに行ったり。経験することでしか自分を高められないと思っていますし、IT化によって便利になった世の中で、実体験やヒトが本来もつ感情の部分こそが高い付加価値をもつのではないかと思っているからです。
 僕自身、机で学んだことやネットで見聞したことではなく、実際の喜怒哀楽から学んだ要素で人生が成り立っているので、特にそう思うのかもしれません。

 そういう意味では、プロスポーツの世界と関われたことは、充実の理由の多くを占めています。1プレー毎の一喜一憂は格別ですし、なにより選手やスタッフの緊張感ある内面の動向は、言葉にならない感動を与えてくれます。よく野球選手の年俸を打席数で割って、1打席当たりの報酬を高い安いと議論するのを聞きますが、彼らはすべてのプレーに命をかけているので、それがいかにくだらない議論かが、選手のプロフェッショナリズムに接することで理解できます。
 僕にとって、仕事や与えられた時間に向き合う気持ちに大きな影響があった事象でした。タッチラインをわるまで全力を尽くそうと本気で思って行動に移したのは、恥ずかしながら45年の人生で2017年が初めてでした。

 世界に目を向ければ、EU各国の選挙、トランプ政権の政策スタート、10月の中国党大会と不安要素の続く中、米国株価はトランプの個人的功績とは無関係に上昇し、順調に世界的な信用バブルが膨らんだ1年間でした。
 来るべき2018年は、各産業とITとの融合が益々進み、様々なボーダーがもっとなくなり、より本質を追求するべき年となると思います。見せかけの日銀イールドカーブ・コントロール政策崩壊に代表されるようなことが世界的に起こったたり、膨らんだ信用が弾けたりする気がしています。株価や為替を予想するような意味のないことはしませんが、変わらず好きなことをとことんやって過ごしたいと思っています。
 真冬の七里ヶ浜を右に見ながら羽田空港へ。いま僕は、迷わなくなり始めています。

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執筆者

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南谷 康宗

経営家・個人投資家・事業戦略家

慶應義塾大学法学部卒
幼少を欧州で過ごし、帰国後サッカーに没頭。

中学からエスカレーター校に入学し、順調にスポイルされ大学卒業。 10年の金融機関勤務経験を経て独立。
現在は複数社で取締役を務め経営に携わるとともに自らも投資家として複数企業に資本投下。

クライアントの依頼に応じて事業ごとの戦略策定と起業にも携わる。
小さな成功と大きな失敗を繰り返し、不惑40歳を超えても迷い続ける人生の旅人。

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