徒然草

2017年09月13日第70回 若者のすべて

 夏休みも終わり、心と身体が動き始めています。筆が進むかそうでないかが、自分の心と連動していて、筆が進むときは心が動いているとき、そうでないときはそうでないときなのです。徒然なるままに書いているので、それでもよいのでしょうが、もう少し気持ちが安定しないものかなと自戒したり、マンネリ化する日常に反省したりするのです。
 ここ数か月、自分より若い世代から相談を受ける機会が実に多く、的確であるかどうかは別として、自らの経験のみに基づいて応えていました。なかには彼らと同じ年頃に自分も直面した外的要因や、まったく異なる心境など等々…、その内容は様々です。十人十色、悩みも千差万別です。

 振り返るとあまり自慢できるような人生ではありません。中学受験をピークに学力は低下の一途をたどり、机に向かうのはテストの数時間前のみ、図書館に行くのも他校のコとの交流だけが目的でした。社会に出てからは24時間戦っていましたが、そこで接してきたカッコよい実業家を目指して独立したあとは、24時間誰かに迷惑をかけ、関わるすべての人を不安にさせました。
 それでも、なんとか生きてきました。もちろん支えてくださっているすべての人があってこそのそれなのですが、苦しんだ歩みや、わずかな成功体験、後悔にも似た感情が、少しでも次の世代の一助になればという思いで、いまはいます。

 20代独特の視野の狭さと勢いの良さは、方向を誤り、修正を怠れば取返しのつかない位置まで自らを運びかねないですし、一方でその素直さとスポンジのような吸収力は実に魅力的です。ベテランの域に達したとはいえ、むしろ彼らから学ぶことの方が多いというのが正直なところです。この若手と中堅、ベテランがほどよくミックスされたチームが好ましいというのは、スポーツ界でもよくいわれますが、おそらく会社という組織でも国という単位でもこの世代ごとのバランスについては同様のことがいえるのでしょう。

 だからこそです。中堅、ベテラン、年を重ね、経験を重ねた者こそが、さらなる進化をとげなければならないと思うのです。伝える者こそが、あらためて先人や歴史から学び、視野の狭い者たちから「イマ」を教わらなければならないのではないでしょうか。間違った判断に組織の舵取りを委ねないために、間違った哲学を未来に押し付けないためにです。ベテランこそが、勇気をもって耳を傾け、常識を覆し、未来にチャレンジするべきです。強かった過去に浸っている時間、昭和の武勇伝を語っている時間はありません。いくつになっても感傷的になる最後の花火の残像にサヨナラして、シーズン終盤へ向け心新たにスパートです。

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執筆者

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南谷 康宗

経営家・個人投資家・事業戦略家

慶應義塾大学法学部卒
幼少を欧州で過ごし、帰国後サッカーに没頭。

中学からエスカレーター校に入学し、順調にスポイルされ大学卒業。 10年の金融機関勤務経験を経て独立。
現在は複数社で取締役を務め経営に携わるとともに自らも投資家として複数企業に資本投下。

クライアントの依頼に応じて事業ごとの戦略策定と起業にも携わる。
小さな成功と大きな失敗を繰り返し、不惑40歳を超えても迷い続ける人生の旅人。

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