ファンサイト通信

2019年06月06日第822号『ゴミのない海辺を』

【拾い集めたゴミ】

4月、5月の週末は海で泳ぐことが多い。
トライアスロンの第一種目がスイム。
それも、オープンウォーター(海や湖)でコース設定
されていることが多い。
その条件に慣れるために、海での練習が欠かせないか
らだ。

僕は、「横浜トライアスロン研究所」(滝川満弘代表
コーチ)のメンバーである。
この研究所が主催するスクールカリキュラムの1つが、
海の講習会。
この講習会場は、横須賀市走水にある同心海岸。
一般道からは見えない、静かな入江である。
朝、8時30分に参加者はそれぞれに、ウェットスー
ツやゴーグルなどを準備し集合。

そして、まず最初にやることは、10数人(多い時は
20数人になることもある)の受講生全員で浜辺の掃
除を行う。

長さ100数十mほどの小さな浜辺。
この浜辺の端から端まで、砂浜に落ちているゴミを拾う。
特に目立つのが、プラスチックの破片。
小さく砕けているものが多い。
小さくても、赤、青、緑と自然の色ではない彩色でよく
目立つ。
逆に目立ちにくいゴミが、海に浮いている透明なビニー
ル袋。
これは、クラゲと間違えることが多く、泳いでいて、手
に触れると、なんとも言えないグニャリとした感触で、
ちょっと気持ちが悪い。
実は、クラゲはウミガメの食料でもある。
ここ近年、ウミガメが浮かんでいるビニール袋をクラゲ
と間違え、飲み込んでしまう事例が多いのだと聞いたこ
とがある。
当然、これが原因で死に至る。
それから、発泡スチロールと飲料缶も多い。

拾い始めて15分もすると、用意した2,3枚の袋がゴ
ミでいっぱいになる。
こうして、集められたゴミを見ると、なんだか、無性に
残念な気持ちになる。

日々の生活の中で、僕たちはプラスチック製品やビニー
ル袋によって多くの恩恵を受けている。
それこそ、なんの疑いもなく信じてきた便利さと豊かさ
というやつだ。
でも、そろそろその方向性(便利さや豊かさのあり方)
を変える時ではないか。

きれいな海(東京湾)で泳ぎたい。
ゴミのない浜辺で遊びたい。
ウミガメやイルカやクジラがいない海を想像したくない。

提案がある。
週末に家族で、あるいは友人や恋人と、お弁当を持って海
辺に出かけてほしい。
そして、ゴミ袋を片手に浜辺(まずは自分の周囲数メート
ル)を散歩しながら落ちているゴミを拾う。
そして掃除の後、海をみながらお弁当をひろげる。

お金もさしてかからず、清々しく楽しい気分になること、
請け合いである。
もちろん、海辺をきれいにする方法は、他にもいろいろな
アイデアがあると思う。

生命の源でもある海を、きれいにしたいという願う思いを
共有し、みんなで知恵を出して実行すれば、意外とはやく
ゴミのない海辺を再生することができるのではないか。
根拠はないが、そんな気がする。

コメントは受け付けていません。

執筆者

image100820.jpg

川村 隆一

ファンサイト有限会社
代表取締役

1952年1月生まれ。
日本大学芸術学部卒業。
日活株式会社、日本工学院専門学校映像デザイン美術科(現)グラフィックデザイン科専任教師、株式会社Cカンパニー、株式会社ナガセ等を経て、ファンサイト有限会社を設立。
資生堂・イオングループ・キリンビール・マツダ等の企業コミュニケーション/広報活動のためのディレクションとプランニングを手がけてきた。

【書籍】「企業ファンサイト入門」日刊工業新聞社刊 2006年
【賞】経団連海外広報センター最優秀デザイン賞(横浜銀行アニュアルレポート)

最近の記事

バックナンバー

関連リンク

funsite
Fun-site Ltd. © All Rights Reserved.

ページトップへ