ファンサイト通信

2019年03月14日第812号『富士山ぐるり旅-その3』

【富士山本宮浅間大社鳥居と富士山世界遺産センター】

裏路地にある焼きそば屋「虹屋ミミ」の店主から、こ
の道をまっすぐに行くと、10分ほどで「富士山世界遺
産センター」に着くと教えられた。

家と家に挟まれ、車1台通るのがやっとの道で視界は
良くない。
先が見えないが、(早く目的地に到着したいと、気持
ちが先走り)ずんずん歩く。
すると、K字路の交差点があらわれ、ぽっかりと視界
が広がったと同時に、巨大な鳥居と逆円錐型の木組み
の建造物が、目に飛び込んできた。
富士宮駅で、(車窓から見え)途中下車するきっかけ
になった建物だ。

2013年6月、富士山が世界文化遺産に登録された。
この富士山を守る・伝える・交わる・究めるための施
設として2017年末に静岡県富士宮市、富士山本宮浅間
大社の鳥居に接して建てられた。
これが、「富士山世界遺産センター」だ。
設計は2014年にプリツカー賞を受賞し、紙管を使った
災害時の復興住宅や、フランスの〈ポンピドゥー・セ
ンター・メス〉で名高い、坂 茂。
建物の中心になる展示棟を、木格子を組み上げた逆円
錐状の「逆さ富士」の形にデザインし、訪問者に鮮烈
な印象を与えることに成功した。

館内にあったパンフレットを要約すると、概ねこんな
内容である。

この日は、幸運にも2月23日(富士山の日)で入館料が
無料というおまけまで付いた。

さて、逆さ富士を模したこのセンターの展示スタイルは、
壁面に投影される富士山の風景、気候、動物、植物の映
像を見ながらスパイラルに登ることで、富士登山を疑似
体験する仕掛けになっている。
そして、最上階まで上がり、薄暗い館内から明るい屋上
テラスへと出る。
すると、真正面に雄大な富士の姿がドーンと鎮座してい
るではないか。
これは、必見である。
【富士山世界遺産センターからの富士山】

この「富士山世界遺産センター」を後にし、「富士山本
宮浅間大社」へと向かう。
川沿いに5分ほど歩き、2つ目の巨大な鳥居をくぐり「浅
間大社」に到着する。
ここでお参りを済ませ、そして、みくじを引いた。

帰る際に参道を歩きながら、傍らにいる妻が、突然クシ
ュンクシュンと、くしゃみが止まらない。
しばらくして、くしゃみが止み、妻が「あれ?ずーっと
詰まっていた耳と鼻がすっきりと通った」と言う。
ご利益があったのか、そもそも富士山のマグマが上手い
具合に効いたのか・・・
こうして、お宮様を後にし富士宮駅と戻った。

富士宮駅で、富士行きの電車を30分ほど待つ。
行き交う人もまばらで、ゆったりとしている。
待つ時間が、心地よく感じた。

富士行きの電車に乗り、富士駅まで、ほぼ20分。
ここから東海道本線で三島を経由し、50分ほどで熱海駅
に到着。
ここ数年、熱海人気が復活している。
駅も駅周辺も、たいへんな混み様である。
午後4時は過ぎてはいたが、夕食にはまだ早い。
駅周辺を散策し、今晩のおかずを探すことにした。

あれこれと、物色しながらお店を巡る。
そして、あじとさばの干物と、かまぼこを購入した。
富士宮で買った野菜もある、これで今晩の酒の肴が揃った。

そう思った途端、なんだか直ぐにも自宅に帰りたくなった。
熱海から東海道本線で、小田原、大船、新杉田を経由し、
2時間ほどで我が家へ辿り着いた。
一泊二日、成り行き任せの「富士山ぐるり旅」は、こうし
て終わった。

そうそう、浅間神社でひいたみくじである。

中吉
願望 整う
待人 音信あり
失物 物にかくれて出ず
商売 損もなし、利少し
病気 気遣いしすぎるな
旅行 よろし

こう、記されていた。
概ね、こんな感じかなと合点がいった。

おしまい。

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執筆者

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川村 隆一

ファンサイト有限会社
代表取締役

1952年1月生まれ。
日本大学芸術学部卒業。
日活株式会社、日本工学院専門学校映像デザイン美術科(現)グラフィックデザイン科専任教師、株式会社Cカンパニー、株式会社ナガセ等を経て、ファンサイト有限会社を設立。
資生堂・イオングループ・キリンビール・マツダ等の企業コミュニケーション/広報活動のためのディレクションとプランニングを手がけてきた。

【書籍】「企業ファンサイト入門」日刊工業新聞社刊 2006年
【賞】経団連海外広報センター最優秀デザイン賞(横浜銀行アニュアルレポート)

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