ファンサイト通信

2018年10月04日第793号『判断と決断と』

【使わなかったゼッケン】

4時に目が覚め、すぐにカーテンを開ける。
やはり、雨が降っている。
しかも、地面に打ち付ける音も大きく、その強さを容易に感じ
ることができる。

先週9月30日日曜日、今年最後のトライアスロンのレースを予
定していた。
地元、横浜金沢区にある八景島シーパラダイス周辺での大会。
今年で連続8回目の出場。

だが、出場するか否かの判断に迷っていた。

この日、台風24号が上陸し九州から関西へと進路を早めていた。
前日から、TVではしきりにその模様が映し出されていた。

しかし、大会主催者のサイトを確認するも中止との文字がない。
レースは実施されるということだ。

今回、大会事務局、神奈川県トライアスロン連合をはじめとして、
その他関係者が、中止の判断をせず、柔軟に競技距離の短縮やス
ケジュール変更などをして実施したことは素晴らしい対応であり、
英断だったと思う。
なぜならば、主催者同様に参加選手も、このレースに向けてあら
ゆる準備(トレーニングはもちろんのこと、お金や時間の工面な
ど)をしてきているはずだから。

この状況下で僕は想像してみた。

完走し、自宅で美酒を飲んで達成感を味わっている自分の姿を。
しかし、その姿とは別な状況もイメージできた。
例えば、これから少なくとレースが終了し自宅まで戻る間、10時
間以上、冷たい雨に濡れながら(下手すると低体温症になる恐れ
もある状態で)過ごすことを。
例えば、僕が帰ってくるまで、ずっと心配しながら待つことを家
人に強いることを。

今回、ぎりぎりまで迷っての出場断念。

トライアスロンの指導者として、僕が最も信頼している横浜トラ
イアスロン研究所、滝川コーチの言葉である。
それは「自分で判断、決断、実行できる力を養って下さい」とい
う言葉である。

・自分は競技を継続できるのか、できないのか自分自身で判断す
 ること。

・自分にとって不利な状況を選ばずに、有利な状況を作ること。

そして、今回のレースは自分にとって不利であり、有利に働かな
いと判断した。
他人からの善し悪しの評価は関係ない。
自分が判断する事にこそ、価値があるのだ。

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執筆者

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川村 隆一

ファンサイト有限会社
代表取締役

1952年1月生まれ。
日本大学芸術学部卒業。
日活株式会社、日本工学院専門学校映像デザイン美術科(現)グラフィックデザイン科専任教師、株式会社Cカンパニー、株式会社ナガセ等を経て、ファンサイト有限会社を設立。
資生堂・イオングループ・キリンビール・マツダ等の企業コミュニケーション/広報活動のためのディレクションとプランニングを手がけてきた。

【書籍】「企業ファンサイト入門」日刊工業新聞社刊 2006年
【賞】経団連海外広報センター最優秀デザイン賞(横浜銀行アニュアルレポート)

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