ファンサイト通信

2018年06月21日第781号『100歳時代をどう生きるか』

【ゴール前で】

『LIFE SHIFT ライフ・シフト』(リンダ・グラットン、アンドリュー・
スコット著/東洋経済新報社)によれば過去200年間、人類の平均寿命は伸
び続け、そこから導かれる予測から、2107年頃には主な先進国では半数以
上が100歳よりも長生きする。
となると、これまで80歳程度の平均寿命を前提に教育・仕事・引退の3段階
で考えられてきたライフコースは抜本的に考え直されなければならなくなる。
英国の経営学者と経済学者の2人が、この問題について左様に言及している。

しかし、この出版を待つまでもなく日本では「人生100年時代」というキー
ワードは、すでに当たり前のもとして認識されている。
なにしろ、2016年の日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳で、い
ずれも過去最高を更新したという現実があるからだ。(厚生労働省の調査)
このままでいけば、男女とも90歳を超えるのもそう遠くない未来だろう。

これまでも「人生100年時代」と言われ始める前から、雑誌やTVなどで、老
後問題、とりわけ、お金や健康について獏とした不安を煽るような内容の記
事や番組も数多く見られた。

ある雑誌の特集によれば、目安として老後1億円程度必要だと書いてあった。
はたして、それだけの金額を貯められる人がどれほどいるだろうか。
もし、1億円の貯蓄があったとしたら本当に安心なのか?
仮に、年間480万円(40万円✕12ヶ月)使う人なら21年で、年間360万円(30
万円✕12ヶ月)使う人なら27,7年で底をつく。
こう見ると、(何歳から切り崩すかにもよるが)必ずしもお金と安心はイコ
ールにはならない。

僕が考える老後を生きるためのポイントは2つ。

「健康」と「人間関係」。

まずは「健康」。
年間、3~4つほどのトライアスロンレースに参加してしている。
レースを楽しむためには、きちんとしたトレーニングが欠かせない。
当然、身体のダメージもあるから、人間ドックでの検診に加え、マッサージ
や鍼灸などのメンテナンスも定期的に行う。
こうして、健康を管理をしている。

もう1つは「人間関係」。
最終的にセーフティネットとなるのは、お金や地位ではないと確信している。
いかに良い人間関係を作るかが、最大のポイントだ。

自戒を込めて書くのだが、周りを見れば、(無意識なのだろうけど)偉そう
な態度をとっている老人が、ことのほか多い。
そして気がつけば自己承認欲求ばかりが強く、近寄り難い人になっている。

トライアスロンの練習会や、仕事で若い人との関係を築くとき留意している
ことがある。

・どんなことであれ、自分にないものを持っている人には敬意を払う。
・年齢、性差で区別や差別をしない。
・マウンティング(自分の子分にしたがる人は以外と多いが)はしない。

根幹となるは、生活。

日々、掃除をする。
日々、本を読む。
日々、身体を動かす。
日々、妻の手料理を楽しく会話をしながら、美味しく食べる。
日々、酒を飲む。

こうした日々の行為が、自分の生きる根幹となる。

100歳時代をどう生きるか?との問に答えるとすれば、・・・
要は華々しい成功を、ではなく、日々の些細な行為の持続を心がけることで
はないか。
・・・これが、今の時点での僕の解である。

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執筆者

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川村 隆一

ファンサイト有限会社
代表取締役

1952年1月生まれ。
日本大学芸術学部卒業。
日活株式会社、日本工学院専門学校映像デザイン美術科(現)グラフィックデザイン科専任教師、株式会社Cカンパニー、株式会社ナガセ等を経て、ファンサイト有限会社を設立。
資生堂・イオングループ・キリンビール・マツダ等の企業コミュニケーション/広報活動のためのディレクションとプランニングを手がけてきた。

【書籍】「企業ファンサイト入門」日刊工業新聞社刊 2006年
【賞】経団連海外広報センター最優秀デザイン賞(横浜銀行アニュアルレポート)

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