ファンサイト通信

2018年04月12日第773号『大谷翔平賛』

【MLB】

開幕以来、TVに映し出されるその勇姿に釘付けだ。

チームで最高の選手は、エースとして投げ、かつホームランを打つ。
これはリトルリーグの話ではなく、高校野球の話でもない。
日本の最高レベルの選手たちが集まるプロ野球チームで野球の概念を変えるほど
のことをやってのけた大谷翔平は、そのとてつもない才能で、今度はメジャーリ
ーグでも実現しようとしている。

大きな重圧と多くの注目を受けながらも、大谷翔平はまるで子供がゲームをする
ときのような無邪気な笑顔と、一心不乱な真剣さを持ち続けている。

193cm、97kg。
大谷の投げ方は優雅だ。
2016年のシーズン、彼の速球は日本野球史上最も速い165km/hを記録した。
左バッターとしても、流れるような、そして大胆なスイングで、150mを超えるホ
ームランをいくつも記録している。
そのもてる才能を、いまアナハイム・エンジェルスでも現実のものとした。
さらに、大谷は走ることもできる。
バッターボックスから1塁に走るのに3.8秒しかかからない。
それはビリー・ハミルトン(シンシナティ・レッズ)とディー・ゴードン(マイ
アミ・マリーンズ)というメジャーリーグで最速の2人、そしてイチローともほ
ぼ同じスピードだと、ある記事で知った。
野球殿堂入りをしている伝説の選手ベーブ・ルースとよく大谷は比べられるが、
ルースはそんな速さでは走れなかった。

大谷は2億7000万円のファイターズからの給料を含め、お金の管理は両親に任せ
ていた。
母親は彼の金銭感覚を養うために、毎月彼の個人口座に10万円を振り込んでいる
という逸話を聞いたことがある。
しかも、彼はそれもほぼ使わないという。

2016年に改定されたメジャーリーグの外国人選手獲得のガイドラインによると、
25歳以下の外国人選手にチームが払える限度額は300万ドル(約3億5000万円)
から400万ドル(4億5000万円)の間。
もしも、彼があと仮に2年待ち25歳になれば、どんな条件でも契約できる。
そうすれば2億ドル(約220億円)を払うチームも現れただろう。
そうした事柄をかなぐり捨ても、彼は今年海を渡り、メジャーリーグという最高
峰で自分を試すことを選んだ。

いまの、日本の政治、経済、世相、社会のありようのどこをみても、せこくて・
卑怯で・みっともない。
そんな日本人の一人であることに、少々くたびれ、がっかりしている。
しかし、彼の清々しくも純粋に我が道を求める姿を目の当たりにして、僕も含め、
多くの人(特に大人たち)が救われているのではないだろうか。

シーズンは始まったばかり、好不調の波もあるだろうが23歳の日本の若者、大谷
翔平くんに、これからも心からの賞賛の拍手とエールを送り続けたい。

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執筆者

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川村 隆一

ファンサイト有限会社
代表取締役

1952年1月生まれ。
日本大学芸術学部卒業。
日活株式会社、日本工学院専門学校映像デザイン美術科(現)グラフィックデザイン科専任教師、株式会社Cカンパニー、株式会社ナガセ等を経て、ファンサイト有限会社を設立。
資生堂・イオングループ・キリンビール・マツダ等の企業コミュニケーション/広報活動のためのディレクションとプランニングを手がけてきた。

【書籍】「企業ファンサイト入門」日刊工業新聞社刊 2006年
【賞】経団連海外広報センター最優秀デザイン賞(横浜銀行アニュアルレポート)

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