ファンサイト通信

2017年05月11日第732号『ペン・シャープナー』

【小学校4年から使っている鉛筆削り】

連休が終わり、仕事が始まった。
そして、このファンサイト通信も2週間ぶりに配信する。
たかだか、個人ブログの域をでないものであっても、文章を書くことに集中すること
はそれほど容易ではない。

聞くところによれば、プロの書き手には自分なりの集中するための儀式(とでも言う
ようなもの)を持っている人が多いという。
例えば、吉村昭(ボクは個人的に「漂流」が好きだ)は、部屋中を徹底的に掃除する
ところから始めるという。
例えば、中島らも(やはり「ガラダの豚」が1番好き。こいつは本物の天才だと思っ
た)に至っては、机の引き出しの中にバーボン一本入れておき、書き始めにラッパ飲
みしたという。

さすがに中島らもの事例を見習うことはできないが、宇野千代の方法なら、なんとか
真似ることが可能ではないかと思っている。

宇野千代は文章を書くときの心がけを、次のように記している。
大好きな文章なので、少し長いが引用する。

「毎日書くのだ。書けるときに書き、書けないときに休むというのではない。書けない、
と思うときにも、机の前に坐るのだ。すると、ついさっきまで、今日は一字も書けない、
と思った筈なのに、ほんの少し、行く手が見えるような気がするから不思議である。書
くことが大切なのではない。机の前に坐ることが大切なのである。机の前に坐って、ペ
ンを握り、さァ書く、という姿勢をとることが大切なのである。自分をだますことだ。
自分は書ける、と思うことだ。」

ブレない心の佇まいを感じる。

さて、ボクの書き出し方法である。
いつも、小説やエッセイを読んでいて心を動かされたり、表現が気になり線を引いたり
したものの中から、幾つかを専用のノートに書き写し、貯めている。
このノートをパラパラとめくり、気になったところを読み返しているうちに、なんとな
く、書きたいことが浮かび上がってくるのだ。

最後に、宇野千代の言葉をもう1つ。

「何事をするのにも、それをするのが好き、という振りをすることである。それは、単
なるまねでもよい。すると、この世の中に、嫌いなことも、また嫌いな人もなくなる。
このことは、決して偽善ではない。自分自身を救う最上の方法である。」

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執筆者

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川村 隆一

ファンサイト有限会社
代表取締役

1952年1月生まれ。
日本大学芸術学部卒業。
日活株式会社、日本工学院専門学校映像デザイン美術科(現)グラフィックデザイン科専任教師、株式会社Cカンパニー、株式会社ナガセ等を経て、ファンサイト有限会社を設立。
資生堂・イオングループ・キリンビール・マツダ等の企業コミュニケーション/広報活動のためのディレクションとプランニングを手がけてきた。

【書籍】「企業ファンサイト入門」日刊工業新聞社刊 2006年
【賞】経団連海外広報センター最優秀デザイン賞(横浜銀行アニュアルレポート)

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